※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
15-04-17-04

就任から4ヵ月。ようやく会談が実現しました。翁長知事は、17日総理官邸で安倍総理との初会談に臨みました。ソファーに座る翁長知事と安慶田副知事。隣には菅官房長官。言葉を交わすこともなく、険しい表情で総理を待ちます。そこへ現れた安倍総理。

「普天間の一日も早い危険性の除去、撤去は、これは我々も沖縄も思いは同じであろうとそう考えています」「辺野古への移転が唯一の解決策であると、こう考えているところでございまして、これからも我々丁寧な説明をさせていただきながら、理解を得るべく努力を続けていきたいと思います」と述べました。

これに対し翁長知事は、16年前に稲嶺元知事と岸本元名護市長が受け入れを表明したのは、あくまで使用期限などの条件付きだったとして、前提条件を欠く現状では「受け入れた」とはいえないと、真っ向から反論しました。

「昨年の名護市長選挙、沖縄県知事選挙、衆院選挙は前知事の埋め立て承認が争点でしたが、すべての選挙で辺野古新基地反対という圧倒的な民意が示されたわけでありまして、沖縄は自ら基地を提供したことは一度もございません」と訴えました。

今回の会談に平和運動センターの山城博治議長は「見事に県民の思いを総理に伝えてくれたんだなと思いました。力強い会談だったんだろうと思います」と話していました。

またシュワブ前で抗議する男性は「アリバイつくりだと思うんですよ。オバマ大統領に会うために」「沖縄のトップの知事ともちゃんと理解を求める話合いをしたよ、というのはとんでもない話」だと怒りをあらわにしました。

また那覇市内では「翁長さんのことですからね、ちゃんとした毅然とした態度で丁寧に総理大臣とお話しできたと思うんですよ」という声もありました。

また名護市の稲嶺市長は政府が言う「唯一の解決策」について「以前からその言葉ばかりが出てくる。これまでも何度もお話したと思うんですが、我々に言わせれば思考停止状況じゃないかと考えます」と述べました。

翁長知事は、沖縄県民が移設に反対していることをオバマ大統領に伝えてほしいと要請したということですが、総理から具体的な返事はなかったということです。