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15-03-10-007

辺野古での新基地建設に向けたボーリング調査の再開が近いと言われるなか、9日、基地建設が環境に与える影響を監視する委員会の議事録が公開されました。

しかし、9か月間も公開されなかったうえに公開されたものは図面が差し替わっているなど委員会の果たす役割に疑問の声が上がっています。

9日、沖縄防衛局のHPに公開された、環境監視委員会の議事資料。しかし、2014年6月20日の第2回委員会で委員に示された資料と、およそ9か月も経って9日に公開された資料では、一部に違いがありました。

委員会の当日に使用した資料には、埋立てに使用する仮設岸壁1つと仮設桟橋が3つが記されていますが、公開された資料では仮設岸壁1つのみになっています。

この件について中谷防衛大臣は10日、「現在の計画である桟橋の1基、そして仮設浮桟橋の1基という図面を掲載した。専門家の方々がどのような認識をされたか確認していないが、専門家の方々に配慮が欠ける部分があったかも知れないことから、今後は適切に対処したいと思っている」と述べ現在の計画に沿って資料を訂正したに過ぎないとしました。

この環境監視等委員会の委員長を務める横浜国立大学大学院の中村由行教授は、防衛省の担当者から差し替える資料について、説明を受けたのは公開された後だったと話し事前に、委員にも意見を求めるべきだったと述べています。