※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
15-02-10-004

アメリカ海兵隊の報道部次長が辺野古で基地建設に抗議する中、ケガをした人たちのことを「お笑いぐさ」などと発言していたことがわかりました。

これは10日、英字新聞・ジャパンタイムズが報じたものです。

発言をしたのはアメリカ海兵隊報道部のケイリブ・イームス大尉で、ジャパンタイムズに対してメールでコメントしました。 

この中では辺野古で抗議活動をしている人たちにケガ人が出ていることについてプロサッカー選手がケガをしたとアピールしているようなものだと述べ、「お笑いぐさ」だと表現しています。ジャーナリストのジョン・ミッチェルさんは「ケガ人が出ていることについて「お笑いぐさ」という言葉を使った。これは馬鹿にしていると思います。ケガをしているふり、でっちあげという発言は非難すべきことです。彼らは辺野古に行って抗議している人たちに謝るべきです」と話します。

辺野古で座り込みをしている人たちは「あなた方は、ただ反対するために何でもかんでもやっているんだというような、悪意を感じますね。運動をかき消してしまおうというのかな、そういうことを狙っているという悪意を感じます」と話し別の人は「それはないなって思いますし、酷い話だなって思いますね」と話しました。また別の人は「怒りを感じます。この場所で座り込みを一日やってごらんと。この中で聞いてほしい、県民の声をね」そして「来てください、現状を見てください。どんなに柔らかいを闘いをしているのか、訴えたいですね」と話しています。

イームズ大尉は、辺野古ではなく、普天間での抗議活動を見た上での私的な感想だとしています。

しかし、辺野古では、連日ケガ人が出ていて、この発言は大きな波紋を広げています。

辺野古では抗議している人たちの多くが行き過ぎともいえる警察や海上保安庁の取り締まりを受け、ケガをしていてこうした発言は基地問題に悩む沖縄の人たちを傷つけ軽視する心ない言葉だといえます。