去年9月に行われた、沖縄モーターフェスティバル。凄腕のドライバーが集う中、会場を沸かせたのが「親子ドライバー」。この大会の主催者であり「二輪モタード」で優勝を果たした大城博立さん。
そして、博立さんの息子でドリフトのテクニックを競う追走走行に出場した大地さんらが評判通りの腕前を披露します。
しかし、その父や兄に負けないほどのテクニックを見せつけたのが末っ子でまだ小学生の圭立くんでした。
圭立くん「(先生は誰なんですか?)お兄ちゃんとお父さん。ドリフトを頑張ってD-1(グランプリ)行けるように頑張ります」
会場を圧倒した小学生ドライバー。しかし、彼のすごさはこれだけではなかったんです。それが…。
圭立くんのもう一つの姿、それは小学生ボクサー!なんと、12歳で2足の草鞋を履くスーパー小学生なんです!
車だけでなく、ボクシングへの思いも熱く、学校終わりにほぼ毎日ジムに通うほど。その成長ぶりは周りからも一目置かれています。
琉豊ボクシングスタジオ・與那城信一会長「気持ちは強いですよ、高校生とスパーリングさせても引かないですね。本当にどんどん成長しています」
しかもボクシングでの実績もこれまたすごい。アンダージュニアの大会では昨年末に行われた県大会を突破し、九州大会へ。その九州大会の試合でも、1ラウンドわずか1分19秒でTKO勝ちをおさめるなど快勝。3月に行われる全国大会進出を決めています。
圭立くん「毎日(ジムに)行くのは大変ですけど、全国チャンピオンに2回なるという夢があるので、それに向けて頑張っています」
実は圭立くん、去年9月に全国優勝を果たしており、現在は2度目の優勝をめざし練習に励んでいました。
圭立くん「ミット打ちとスパーリングとサンドバックも好きです。(車の方もだいぶ力入っているじゃないですか?どっちが好き?)ボクシングです。(ほんと?)本当です」
インタビューでは、シャイで控えめな一面を見せる圭立くん。しかしグローブをはめればその表情は激変!
今でこそ熱中しているボクシングですが、その始めたきっかけは少し意外なものでした。
圭立くん「始めたきっかけは2年生の時に『太っていた』ので、ダイエットの気持ちでやりました」
ボクシングを始める前、学校からも「肥満」通告を受けるほど、ふくよかな体型だった圭立くん。ピーク時には53キロあった体重も、ボクシングをはじめ41.5キロまで減量に成功。現在では、大会に合わせ体重調整ができるまでになりました。
圭立くんにダイエットのためにボクシングを勧めたのは格闘技好きの母・加代子さんでした
母・加代子さん「(最初は)本人は好きじゃなく、車のことしか頭になかった。ただもう痩せてもらいたかったのが一番で。それでボクシングに今本気になってもらって、試合でもちょこちょこ勝つようになって」
兄・大地さん「(弟のボクシングぶりはいかがですか?)もう恐いですね、やられそうで恐いです」
圭立くん「アニメは見てないです。あんまり見ないです。(アイドルとかは?)全然興味ないです(1番興味があるのは?)ボクシングです…」
小学生から2つの顔を持ち、そのどちらでも周りを驚かせる大城圭立くん。これから先、もっと沖縄を驚かせる日がやってきそうです。
圭立くん「今後の目標は3月の全国大会で優勝して、また中学生になってもまた優勝できるように頑張りたいです。(オリンピックはどうですか?)オリンピックも目指しています」
最後までインタビューは控えめな感じではありましたが、本当に将来が楽しみな小学生でした。