辺野古では22日も新基地建設に反対する多くの人がゲート前に集まりました。22日から、県選出国会議員はじめ議員らも駆けつけています。キャンプシュワブゲート前で、基地建設反対を訴える市民らの座り込みは22日で200日目になります。
海上での作業再開から1週間経った22日、国会議員や県議、各市町村議ら35人と名護市の稲嶺市長が座り込みに参加し、市民らとともに、民意を無視した基地建設は許されないと抗議しました。
稲嶺市長は「(基地を造らせないという)公約も、皆さんや市民、県民の絶大なる支援があるから、それも貫徹できる」と述べ、また参加者はそれぞれ「市民運動と、政治が相乗効果で沖縄の不条理な現状を一刻でも早く解決に向けて、頑張っていってほしい」「民意が生かされないような、公権力の圧力で民主主義でありながら意見を取り入れないこと自体が許せない」と話していました。
議員らによる抗議行動は、24日まで行われます。
<スタジオ>
草柳:県政担当の島袋記者です。辺野古反対を掲げる翁長知事が誕生しても政府は工事をやめない。さっそく翁長知事は試練に直面していますね。
島袋:辺野古では連日24時間体制の座り込みが続いていて、人々の疲労もピークに達しています。こうした中、警察との衝突でケガ人が出たり、逮捕者が出るなど、非常に危機的な状況になっているんです。翁長知事に対してはなぜ早く「撤回」「取り消し」と言わないのか、工事を止めるよう政府に要請しないのかと言う声も上がってきています。
倉持:政府が工事を続ける根拠にしているのが仲井真知事の埋め立て承認です。翁長県政ではそれを検証しようと委員会を立ち上げることが注目されていますが、いつ頃から動き出しそうですか?
島袋:今週中には発表とも言われていたんですが、まだ委員の人選が固まっていません。委員会では、(1)公有水面埋立法に基づいて行った一連の手続きや(2)「適合している」とした県の判断に、法的な瑕疵がなかったかどうかを検証します。すでに環境部門では、沖縄大学名誉教授の桜井国俊さんや弁護士の大城浩さんが選ばれています。しかし委員になられる方々にとっても非常にプレッシャーが大きいということで、県の要請を断る人もいるようで県も人選に苦労しているようです。
倉持:検証委員会が答申を出すまでにもどんどん工事は進められますよね、これでは間に合わないんじゃないですか?
島袋:当初は7月の答申を予定していましたが、それでは遅いという声が与党から上がったため、4月、5月をめどにすることも検討しているようです。いずれにしても県民の期待が高い中透明性をもって公正な検証ができるか注目されます。
草柳:以上、島袋記者でした。