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翁長新県政のスタートです。11月の県知事選挙で当選した翁長雄志新知事が10日、任期初日を迎え、初登庁しました。

午前9時過ぎに初登庁した翁長新知事。職員らの大きな拍手に迎えられ、引き締まった表情を見せました。その後さっそく知事室へ入り、仲井眞県政からの引継ぎを受けると、多忙な1日が始まりました。

会見で「(埋立て承認)撤回ということも視野に入るという法律論もありますので、こういったことも考慮に入れながら、」「新辺野古基地は作らせないということを私自身の県政運営の柱にしていきたいと思っております」と話します。

記者会見では、新基地のための辺野古の埋立ては認めないと改めて強調し、普天間基地の代替施設は県内に求めるべきではないという考えを示しました。また、仲井眞県政が策定した21世紀ビジョンを評価し、国際物流・国際リゾートなど、アジアを視野に入れ沖縄を発展させたいとも述べ、経済政策では継続性を重要視しました。

久田記者は「県庁1階、9日は厳しく通行が制限されていましたが、10日は打って変った雰囲気で、職員が知事の訓示に耳を傾けています。」とリポートします。

翁長知事は「自分で持ってきたわけでもない基地をはさんで保守だ革新だということで県民同士がいがみ合って、そしてそれぞれの役割を果たしながらも相手側の弱点突いて政争を繰り広げました」「この基地問題をどうしても解決しなければ、沖縄県が21世紀に向かってしっかりと羽ばたいていくことができない」と訓示します。

これからは保革を乗り越えて基地問題を中心に県政運営にあたる決意を表明した翁長知事の手腕に注目が集まります。

稲嶺進名護市長は「県民世論を、しっかりと受け止めてそこのところから一番最初に手をつけていくことをやっていただきたい」と話します。

そして名護市民の男性は「前の知事みたいに公約を守らないことがないようにがんばってほしいです。」と話し、名護市民の女性は「活性化は期待します。何もないよりは」「経済的なことでいうと、それ(基地の誘致)かな、と」と話していました。

また宜野湾市の佐喜真淳市長は「では一体いつ返還できるか、危険性除去はどのように実現してくか。県政最大の課題」と話しています。

宜野湾市役所前で男性は「決めたことは貫き通してほしい」と話し、そして別の男性は「固定化させないための努力、対策を是非ともお願いしたいです」と話します。

また、12日から始まる県議会に向け、10日、職員らが議員の名前が書かれた立表の入れ替え作業を行ないました。与野党の議席が入れ替わるのは16年ぶりです。翁長知事は12日この議場で就任挨拶に臨みます。