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2期8年にわたって県政運営に当たった仲井眞知事がきょう任期最終日を迎え、辺野古埋め立てに反対する市民らの怒号の中で登庁しました。

秋山「時刻は9時2分です。厳重な警備が敷かれる中、今、仲井眞知事が県庁に到着しました。 2期8年の任期がきょうで終わります」

久田「ふりかえるようなそぶりは見られません。至って平然とした表情です」

市民男性「圧倒的な民意に背く知事だったと、知事の資格はありません」

市民女性「これはね許せない、ただ許せないだけ。金をもらっても子々孫々滅びるとみんな言っているわけ」

怒号の中登庁した仲井眞知事。午前10時から、知事としての最後の会見に臨みました。

仲井眞知事会見「基地問題の改善解決をはじめ、沖縄の全般にわたる振興についても、県民の皆さんと一緒に取り組んだものはいい成果が出ていると思います。道半ば感が非常に強くて、やはり普天間の問題は早急に解決、現実的に解を求めて実行する時期に、当然のこととして入っていると思いますので」

また、3選を阻んだ大きな要因になった、去年12月の埋め立て承認については…。

仲井眞知事会見「承認は誤っていたか、誤っていないです。縷々申し上げているように、公有水面埋立法上の処理、法令に則った処理だということで、これを誤りというわけにはいきません」

辺野古移設に反対する多くの市民が詰めかけたため、県は退任式の予定を早めた上、場所も応接室に移して行うなど、異例の対応を取りました。幹部職員への最後の言葉です。

仲井眞知事「初心に戻って、絶えず初心に戻りながら仕事をしっかりとやって頂きたいと思います。さすれば沖縄の県政、県の将来も非常に明るいものがあると思います。」

2期8年を過ごした県庁を去る仲井眞知事。市民の怒号と職員の拍手に送られながら、きのうとは違い、正面玄関から堂々と県庁を後にしました。