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衆議院沖縄3区は、名護市、沖縄市、うるま市など本島中北部を中心とする最も広い選挙区です。

立候補しているのは、届け出順に、自民党前職の比嘉奈津美さんと、生活の党前職の玉城デニーさんの2人です。

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比嘉奈津美候補「これからも一歩一歩沖縄のために頑張ってまいります。みなさまのこの熱いまなざし、決して無駄にすることのないように力づよく一歩一歩進んでまいります」

比嘉さんの第一声は、6分2秒。「自公政権を維持する重要性」がおよそ半分、「沖縄経済の可能性」、そして2回目の選挙にかける「決意」を残りの時間で訴えました。

安心して子育て出来る環境づくりや、歯科医師の経験を活かし、医療・介護の充実などを掲げています。

ただ、去年他の自民党議員と共に辺野古容認に転じた影響は大きく、公明党からの推薦状の交付は、公示の朝までずれ込みました。その基地問題については…。

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比嘉奈津美候補事務所開き「基地問題のためにくじけてしまったら、今、政権与党、自公で出来る仕事が他にもたくさんあるんですよ。それをやるためにあの苦しさを乗り越えてまいりました」

きのうは、自民党女性局長・三原じゅん子さんも沖縄に入り、比嘉さんへの支持を訴えました。

三原じゅん子自民党女性局長 街頭「進めさせてください、私たちにはこの道しかないんです。みなさまの沖縄振興のための経済、しっかりと立て直していきます。そのためには比嘉奈津美が必要なんです」

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比嘉奈津美候補演説「デフレ脱却の光が見えてきた中、これをもう一度国民の皆様に審判を問うて、我々自公体制にもう一度政権を預けていただきたい」

全国とは異なり、自民への逆風が強い沖縄で、政権与党の議席を死守できるかどうか。比嘉さんにとって、正念場の選挙となっています。

玉城デニー候補第一声「翁長雄志新知事を支えるための県民の思いを結集する、その選挙戦、1区から4区まで、絶対に勝ち抜いていく、そのことを皆さんと改めて訴えていく選挙にしていこうではありませんか」

玉城さんの第一声は、8分45秒。多くの時間を「安倍政権の政治姿勢」批判に割いた他、翁長知事を誕生させた「オール沖縄の重要性」を強調しました。

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消費増税反対・辺野古移設反対という、2年前からの「ぶれない公約」を掲げて選挙戦に臨んでいます。

前回は、小選挙区で涙をのみ、比例九州ブロックで最後の1議席に滑り込んだ玉城さん。今回は、共産党も含めた、知事選挙の勢いそのままに、支持拡大を図っています。

玉城デニー候補「(2年前とは手応え違う?)手応えが違うというよりも、もう民意は固まっています。ですからそれを私たちがしっかりと守っていくということをこの姿勢をしっかりぶれずに示していきたいと思います」

名護市辺野古を抱える3区では、基地問題も当然大きな争点になります。応援には、稲嶺名護市長も駆けつけました。

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稲嶺市長街頭「普天間飛行場を辺野古に移設するという政府の動き、今その動きを止めるためには、ぜひ3区から玉城デニー候補を当選させる」

昨夜の総決起大会には、当選を決めたばかりの翁長雄志次期知事も出席し、改めてオール沖縄を確認した玉城陣営。今回は、小選挙区での勝利奪還を狙います。

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前回は6人の候補が乱立した沖縄3区。今回は前職同士の一騎打ちとなり、選挙戦はますます熱を帯びています。