先週の衆議院の解散で、沖縄でも、前職が次々と地元入りし事実上の選挙戦がもう始まっています。安倍政権に対する評価のほか、県内では、知事選に続き辺野古への基地建設に対する考えも争点となっています。
与野党ともにその日のうちに前職は選挙戦に向けた準備態勢に入り次々と沖縄に戻りました。
1区・自民國場幸之助さん「あくまでも有権者の方を見て、しっかりと政策と私が目指す沖縄のあり方を訴えていきたいと思っています。争点は経済ですから。しっかりと暮らしの部分を伝えていきながら沖縄振興と離島振興を伝えていきます」
2区・自民宮崎政久さん「普天間飛行場の危険性の除去についてはいかなる可能性も、いかなる選択肢も排除することなくこれを達成しなくてはいけないんです。この1期の実績を踏まえて訴えることによってご理解頂けるものと自信を持って臨んでいきたいと思っています」
3区・自民比嘉奈津美さん「(Q,解散を受けて?)頑張ります。信を問うということで、消費税のことで。頑張ります」
4区・自民西銘恒三郎さん「急な解散で準備も大変手間取ってパタパタしています。みんな同じ条件ですから、全力で馬力をかけて死に物狂いで頑張ります(Q,翁長さんの当選どう受け止め?)これは県民の厳粛な結果(判断)だと受け止めています」
1区・共産赤嶺政賢さん「翁長知事を誕生させたあのエネルギーをさらに上回るエネルギーで、新基地建設反対の審判を県民から頂きたいと。私もその先頭に立って頑張りたい」
2区・社民照屋寛徳さん「今度の解散はそもそも理由がない、大義がない。もう国策に翻弄されるようなウチナーであってはいけない。そういう思いで頑張りたい」
3区・生活玉城デニーさん「(辺野古を)粛々と進める安倍政権の言葉は、もう沖縄県民の民意など微塵も受け取っていないと県民は受け止めていると思います。そのことに対する審判をしっかりこの衆議院議員の選挙でも下さなくてはいけない」
また、週末には元県議会議長の仲里利信さんが、知事選で翁長新知事を誕生させた「ひやみかちうまんちゅの会」、党派を超えた枠組みの支援を受けて4区から無所属での出馬を表明しました。
4区・無所属仲里利信さん「新基地を作らせない。農業のTPP絶対に許さないことを信念を持って選挙戦を戦って。翁長新知事共々支えながら一緒に頑張っていきたい」
翁長さんを当選させた、党派を超えた勢力は辺野古への基地建設阻止を掲げる翁長さんを国政でも支援する姿勢を明確にし衆院選でも沖縄4区全てで、選挙協力を進めることを発表。
辺野古への基地建設を容認する自民党の議席を全てなくすと対立姿勢を鮮明にしています。一方、自民党県連は、前職の議席を守ることを第一に党本部の公認申請や選挙事務所の立ち上げなど準備を着々と進めています。
また、維新の党沖縄県総支部と政党そうぞうは、下地幹郎さんに正式に出馬を要請。下地さんは、維新の党からの公認を得たうえで、今週にも沖縄1区からの出馬を表明する見通しです。
来月2日に公示される、短期決戦の衆院選。各陣営では選挙戦に向け、急ピッチで体制作りを進めています。