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精神に障害を持つ人たちが制作した作品を展示する「こころの芸術・文化フェスティバル」が、県立博物館・美術館で開かれています。このフェスティバルは、精神障害者の積極的な社会参加を促そうと県精神保健福祉会連合会が10年前から開いているものです。

2014年は、病院や福祉事業所などおよそ40か所から絵画や陶芸作品など120点が展示されています。中川アナウンサーは「こちらの作品、一見普通の木のように見えるんですが、間近で見てみると、貝殻でできた龍になっています」とリポートします。

工芸部門で最優秀賞を受賞した「昇り龍」。爪の先や鼻など細部まで工夫がなされていて、躍動感を感じる作品です。そして、紅葉をイメージしたというこの作品は花紙をまるめて制作されたもので、温かみや優しさが伝わってきます。

また、こちらのアンティーク風の人形は半年間かけて制作したということです。制作した座覇由梨恵さんは「まつ毛を細かく描かなくちゃいけないので、それが大変でした。みんなに美しい物に触れてもらいたいと思って、人形を美しいと感じてもらえたら嬉しいです」

沖縄県精神保健福祉会連合会会長島田正博さんは「多くの人たちが心の病を抱えながらも優れた芸術性をもった作品を作れるところを県民に広く見ていただきたい」と話します。

「こころの芸術・文化フェスティバル」は11月16日まで県立博物館・美術館で開かれています。