シリーズ「沖縄の岐路」投票日まであと9日となった県知事選挙。きょうは我々の生活に最も密接に関わるといえる「教育・福祉・医療」の分野についてそれぞれの政策をお聞きください。
県知事選挙には届出順にご覧の4人の方々が立候補しています。まずは、政策の大きな柱とする候補も多い「教育・福祉」について聞きました。下地さんは、今回、最大の政策として「教育費無料」を掲げ、これにより沖縄の子ども達の学力向上につなげたいとしています。
下地幹郎候補『(沖縄は)生きるコストが高いからこれが学力の差に表れている。教育費の無料化、高校生の授業料無料化、大学専門学校の7割を奨学金、子ども1人産んで大学まで800万かかるのがどんと減りますよ。』
また、喜納さんは現在の教育システムを変える大胆な政策により、将来の沖縄に貢献できる人材育成に努めたいと話します。
喜納昌吉候補『もっと技術を学ぶために小学校4年、中学校4年、高校4年で大学に行くようなあるいは技術を持つような方向に教育のシステムは変えた方がいい』
翁長さんは、2018年までに待機児童をゼロにするため、不足する保育士の労働環境の整備、そして認可外保育園への支援に取り組むと言います。
翁長雄志候補『県の子ども基金と連動しての各市町村この4,5年以内に待機児童の解消ということで27全ての市町村がその意気込みでやっています。保育士が働ける環境を作ったらこれはひいては県民に還元される。』
また、仲井眞さんは、待機児童は現政策を継続していくことで解消できるとし、子どもの貧困問題に向かい合いたいとしています。
仲井眞弘多候補『子どもの貧困と教育というのはものすごく関係がある。沖縄が持つ暗い側面に光をあててしっかりと取り組まないと生易しいことではない。』
続いては、県の長年の課題である医療問題についてそれぞれの政策です。下地さんは、離島までの医療支援を含めた「基幹病院構想」をつくりたいと話します。
下地幹郎候補『今、沖縄はがんセンターを作ることがいちばんではない、基幹病院をきちんと作る、名護市、石垣にそういう基幹病院がない。離島の医療体制も支援する』
また、喜納さんは一括交付金を利用し、医療体制の整備をし、医療格差をなくしていきたいとしています。
喜納昌吉候補『今後TPPも動きますし、医療に対する新しい流れの変革が来ると思う。医療技術、能力、あるいは設備の問題は一括交付金を使って大いに専門家を集めて研究してみたい。』
翁長さんは、離島や北部の医療設備の拡充に加え、医師を確保するための体制づくりをしたいと話しています。
翁長雄志候補『まずは設備をしっかりとやらないといけないですし、それから離島の場合には遠隔医療とかあるいはドクターヘリとか、それから地域医療体制とのネットワーク化の中で医師の確保、看護師の確保。』
仲井眞さんは、健康長寿日本一の復活を目指すとし、さらに重粒子線施設の実現で国際医療拠点を目指すとしています。
仲井眞弘多候補『(政策発表時)西普天間住宅跡地に国際的な医療の拠点を形成していこうという計画が、県も宜野湾市も一緒になって取り組んでいく』
今回の知事選、最大の争点と言われているのは「基地問題」ですが、私たちの生活に関わる政策も知事になる方には重視し、しっかりと果たして欲しいと思います。県知事選の投票日は今月16日です。
「教育・福祉・医療」どれも県民の生活に密接にかかわってきます。それぞれの政策に耳を傾け、一票を投じてほしいと思います。県知事選の投票日は16日です。