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27日、西アフリカから帰国した男性が、一時、エボラ出血熱を疑われる事態が発生しました。実は県内でも、9月にリベリアから帰国した男性が、発熱の症状を訴えて、指定医療機関ではない、一般の病院を受診していたことが分かりました。

関係者によりますと、60代の男性は、9月に出張先のリベリアから帰国後10日目に発熱し、県が指定する医療機関ではない、2つの病院を受診したということです。

男性は、2つ目の病院で、マラリアと診断されましたが、診断結果が出るまでの間、個室に待機していました。この病院では、接触感染を防ぐ防護服を着用しなかったことや、血液検体を通常の検査と同様に扱ったことなどを、今後の問題点として他の医療機関に注意喚起しています。

こうした事態を受け、県は、29日緊急の対策会議を開きました。エボラ出血熱の患者は、西アフリカの3ヵ国を中心に、これまでに疑い例を含め1万人以上が確認され、この内、4900人以上が死亡しています。仮に疑い例などが出た場合、県内では、琉大病院と南部医療センターが指定医療機関になっています。

県健康長寿課の糸数公課長は「渡航歴があり症状があった場合は最寄りの保健所にまず連絡をして頂いて、状況を話して頂くということになります。(保健所は)夜でも対応できますので、是非お願いしたい」と注意を呼びかけました。県では、関係機関との連携を強化して、万が一患者が発生した場合の移送方法や治療態勢の整備を進めています。