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Q+スポーツ部 3冠に挑む 興南ハンドの強さとは

春のセンバツ、夏の高校総体と優勝し、高校3冠をめざし国体に挑む興南高校ハンドボール部。その強さに迫ります。

高校3冠がかかる国体にむけ、練習に汗を流す興南高校ハンドボール部。達成すれば興南としては2度目となります。

興南が初めて3冠を達成したのは9年前。当時のチームには、現在、琉球コラソンで活躍している身長190cmの棚原良選手や身長185cmの東長濱秀希選手などをはじめ、今や日本を代表する大型の選手たちが揃っていました。

Q+スポーツ部 3冠に挑む 興南ハンドの強さとは

黒島宣昭監督「あの時は大型の超高校級のチームで、勝って当たり前。あのころのチームと比べて(今のチームは)そんなに大きな選手がいるわけでもないし、目立った選手がいるわけでもない」

2度目の3冠に王手をかけた今年のチーム、今の3年生の身長は一番高くても177cm、メンバーの平均となるとおよそ170cm前半どまり。

Q+スポーツ部 3冠に挑む 興南ハンドの強さとは

黒島監督に戦力分析をお願いすると、フィジカル面は5点満点で3点と低め。しかし、それをカバーする他の項目が高評価となっています。

まず4点をつけたディフェンス。高さがないため、引いて後ろで守ってしまうと上からシュートを打たれてしまいます。それを防ぐために、前線からボールを奪いに行くシステムを採用。早くから相手にプレッシャーをかけ、高さを封じます。

そして、5点満点をつけたオフェンス。8月の高校総体決勝では、決勝戦とは思えないほど大量得点を奪い、相手を圧倒しています。その得点の多くが、速攻や速いパス回しスピードを生かしたもの。

選手たちは体の大きさがない分、最大6キロまで重くできるウエイトジャケットを着用して、ダッシュを繰り返すなどスピードアップを図ってきました。

そして、そんな技術面を支える気持ちの面での自信が3年生たちにはありました。

下地利輝主将「中学校から一緒にプレーしてきたんですけど、高校なってまたチームになって、いつの間にか意気投合という感じです」

今の3年生は浦添、仲西、神森といずれも浦添市内の中学校出身。また10人中8人は中学校のセンバツ大会「JOC(ジュニアオリンピックカップ)」のメンバーに選ばれ、その時から同じチームでプレーしていました。

與那嶺英路選手「中学校のころからこのチームはみんな一緒で、試合で大事な場面とか、目を合わせたらわかります」

高校に入る前から築いてきたチームワークの強さ、そしてチームとしての経験値の高さが、彼らの最大の強みなのです。そんな彼らの高校最後の大会。3冠をかけた戦いが始まります。

與那嶺英路選手「最後はみんなで優勝して、無敗で笑顔で終わりたいです」

Q+スポーツ部 3冠に挑む 興南ハンドの強さとは

下地利輝主将「身長が小さいんですけど、それをスピードとチームワークで補って、チームワークで全国を獲れるというのを見せていきたいです。(目指すところは?)三冠です」

長い期間、ともにハンドボールをしてきた仲間たちだからこそ、手にした高校3冠へのチャンスです。ぜひ掴み取って欲しいと思います。

少年男子ハンドボール、興南高校の初戦は17日。兵庫対福島の勝利チームと対戦します。決勝は20日の予定です。