※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
2000年に世界遺産に登録された那覇市首里にある尚家の墓「玉陵」は台風8号の強風で入口のスロープが大きくずれ、入口の門が吹き飛ばされ9日は終日閉園となりました。現在、スロープは補修を終えていますが、門は修理中です。
那覇市文化財課の管理責任者比嘉俊允さんは「木々が散乱し枝が落ちるというのは予想の範囲内でしたが、スロープがずれていたり門が壊れていたのは予想外でしたのでそれだけ大きな台風であったことを改めて実感しました」と話していました。
8日から9日にかけ沖縄本島地方や宮古島地方を暴雨風域に巻き込んだ台風8号。
けが人や土砂崩れなどの災害、農作物への被害が多数出ました。県のまとめによりますと、台風8号によるけが人は36人でそのうち2人が重傷でした。建物の倒壊や全壊は、那覇市や恩納村で3件、また、半壊は3件、一部損壊は29件にのぼりました。
農林水産物の被害は総額で11億円を超えました。最も多かったのはサトウキビで5億1300万円余り、続いてゴーヤーやキュウリなどの野菜が3億4500万円以上、マンゴーの落下など果樹の被害額は1億9600万円以上となっています。
県によりますと林業や水産業、一部、畜産業への調査はまだ完了しておらず今後、被害額はさらに増える見通しです。