仲井眞知事はきょうの県議会で自身の去就について、「なるべく早い時期に態度を決めたい」と述べるに留まりました。あと4か月余りに迫った知事選挙、候補者擁立を巡る動きをまとめました。
仲井眞知事「なるべく早い時期に特に与党の皆さんと相談のうえ、態度を決めたいと考えている」
きょうの県議会で仲井眞知事は去就への明言を避け「公約の実現に向け残された期間に全力を尽くしたい」としました。仲井眞知事の出馬を巡っては、おととい県内20の保守系の市町村長らが集まり、一括交付金などの業績を評価した上で、激励の声が相次ぎました。
仲井眞知事も「知事冥利に尽きる。自信が湧いてくる」と出馬に前向きな意向を示しましたが、表明の時期については、「一呼吸だけ時間を下さい」と話しました。
翁長市長「今後も県民の心をひとつにして基地問題の解決を求める主張を続けていかなければならないと考えております」
一方、那覇市議会の市議会会派「自民党新風会」から出馬を求める声が上がっている翁長那覇市長。「那覇の街づくりに邁進したい」と出馬への明言は避けていますが、支持の声は経済界にも広がり、かりゆし、金秀グループが立ち上げた同志会は、8月にも1000人規模の拡大会議開催を目指しています。
また野党の選考委員会も、これまで辺野古の基地建設に一貫して反対の姿勢を示す「勝てる候補者」として、翁長市長を軸に調整を進めています。一方、政党そうぞうの下地代表も、記者団に対し、出馬を検討していると答えました。
下地幹郎代表「自分の意思が、沖縄変えてみようという強い意思がこれまで以上にあればそれでいいと思います。7月という月には結論出したい」
一方、自民党との歩み寄りについては否定しました。
下地幹郎代表「考えられないですね。彼ら(自民党)が僕を推すことは考えられない。僕もそんな期待してない」
主だった候補者の出馬表明はないものの、知事選の候補者選びの動きは加速しています。