※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

仲井眞知事が慰霊の日の追悼式で読み上げる平和宣言に、3年連続で盛り込んだ普天間基地の県外移設を求める文言を、県が削除する方針だということが19日、わかりました。

仲井眞知事は東京から帰任した19日空港で、「(削除について)それは今、我々は文章を作ってる最中だから「そういうものは文章全体を見ないとだめですよね、全体を。一言を取ってああだこうだというのは理解不能ですよ」と答えました。

仲井眞知事は2010年の県知事選挙で普天間基地の県外移設を公約に掲げ再選されました。2011年の追悼式から3年連続で「1日も早い普天間基地の県外移設」を求める平和宣言を読み上げてきました。

県の関係者のひとりは「埋め立てを承認した後に県外移設とは書きにくいのではないか」と話しています。仲井眞知事は、2013年12月、辺野古沿岸部の埋め立てを承認し、2014年の百条委員会で、辺野古より県外への移設の方が実現が早いという自説は変わっていないと述べています。

これに対し稲嶺名護市長は「軸足も沖縄にないようななんか東京に軸足あるのかな、向いてるのかなと思うようなことですよね。このようなことが、県外が言えないような話は、さみしい限りですね」と述べました。

政府は、仲井眞知事の埋め立て承認を受け辺野古への新基地建設の手続きを進めています。