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いよいよ、今度の土曜日に開幕する夏の甲子園をめざす高校野球沖縄大会、出場校紹介もきょうが13校目中部商業です。

県内各地から選手が集まる個性豊かなチームはこの夏、大切な人のために勝利を誓っていました。

知念翔大遊撃手「さぁ伊江島魂!おっしゃ〜〜!」

威勢の良い掛け声でバットを振るのは中部商業1番バッター!伊江島出身の知念翔大くんだ!

中部商業

夏ベンチ入りした今年の3年生は、知念くんを含め離島出身者が4人。その他、本島、北は名護市から、恩納村、金武町、勝連、具志川、沖縄市など、出身地は多彩だ。

宮城隼人監督「チーム一丸となって固まっていけるかが今後の課題かなと思っています」

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個々の力がひとつになれば上位進出も十分可能だと宮城監督は語る。その戦力はご覧の通り。投手力、機動力には自信を見せる。中でもMAX142キロの右腕、エース仲本翔伍はこの夏、初めてエースナンバーを背負った。また、期待の新戦力が、佐渡山安斗(やすと)183㎝の上背から繰り出す落差のあるカーブは注目だ。

新戦力はバッターにも、ここぞという場面での活躍が期待される与那国島出身の玉城正満(たましろまさみつ)。中学では野球部がなかったため、バドミントン部とバレー部に所属それでも、野球がやりたいと中部商業に来た逸材だ。

中部商業のスローガン「環謝闘心」野球ができる環境や周囲の支えにに感謝し、闘争心を持って戦うチームをめざす思いが込められているのだが、今年その思いをかみしめる出来事があった。

夏海さんの訃報伝える「儀間夏海さんが亡くなったという話はもう聞いていると思いますが」

2月、今の3年生が1年生の頃にマネージャーをしていた儀間夏海さんが病気で亡くなったことが伝えられた。

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新垣宏太郎主将「言葉も出なかったです。もう(亡くなった知らせを聞いた)その後は静かになって。何言えば分らないというか」

儀間夏海さん。中部商業3年生の時、血液のガンに犯され4回の入院など、病気と闘い続け今年2月22日、この世を去った。19歳だった。

新垣宏太郎主将「卒業してからは入院しながらも自分達後輩、野球部への応援などもしていて、そこも3年生は特に(思いが)伝わっていたので」

玉城正満内野手「(夏海さんは)野球が好きで、自分達にも一生懸命接してくれたりサポートしてくれたりしていました」

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夏海さんが病院のベッドで書いたノート。そこには命への思いが溢れていた。歌手を夢見ていた夏海さんは、沢山の思いを詩に託していた。その思いにアキダスやなっちーといった県内のアーティストが応えてくれた。

今年、チームには、夏海さん以来のマネージャーが入部。今という時間、支える人、仲間、すべてに感謝し、中部商業、亡きマネージャーへ誓いの夏がスタートする!

新垣宏太郎主将「全員夏海さんの思いはしっかり背負って試合で戦っていたと思います」

知念翔大遊撃手「夏海さんのためにも夏は絶対勝って天国にいる夏海さんを喜ばせてあげられるように優勝したいと思います」

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仲本翔伍投手「チームで一日も長くユニフォームを着られるように自分も日々努力していきたいと思います」

うちなーのみなさんわったーベースボールみちょーけよ〜お〜〜!

きょう6月18日は、夏海さんの20歳の誕生日です。

なっちーや、アキダスに作っていただいた曲は今週土曜日から始まる速報めざせ甲子園のエンディング曲として使われます。明日は糸満高校です。