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八重山地方の海ではサンゴの産卵の季節を迎えています。2014年5月初旬から一部の産卵が確認されていましたが、16日、大規模な一斉産卵の様子を撮影することができました。

お目当ての一斉産卵があったのは、竹富島の海域。16日午後8時前、ウスエダミドリイシの産卵が始まりました。ピンク色の卵がゆっくりと水面へ向けて上がっていきます。そして、時間をあけ再び撮影に挑んだ午後10時25分、テーブル状のミドリイシが一斉に産卵を開始しました。

「バンドル」と呼ばれる卵の中には精子と卵子が入っていて水面ではじけて受精。卵は数週間海を漂った後、岩などにくっつきそこを住処とします。八重山地方のサンゴはその潮の流れから、沖縄本島や慶良間諸島のサンゴの供給源ともいわれています。

撮影した水中カメラマンの長田勇さんは「1年に1度の生命の神秘をこれからも撮り続けていきたい」と話していました。