※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

沖縄戦で負傷したり、家族を亡くした人たちが国に補償を求めている裁判で、14日アメリカ在住で県出身の女性が意見を述べました。

この裁判は沖縄戦の空襲や地上戦などで負傷したり家族を亡くした人たちが国に損害賠償と謝罪を求めているものです。

14日の裁判では沖縄戦で戦争孤児となり、アメリカ軍基地で働いていた時に知り合ったアメリカ軍人と結婚した新垣勝江・ガーナ―さんが意見を述べました。

ガーナ―さんは「両親を失った悲しみは深く胸が張りさける毎日だった。今でも、頭の中で機関銃の音がしたり、耳鳴りがしたりして眠れなくなることがある」と涙を流しながら自ら体験した戦争の悲惨さを訴えました。

裁判の後の会見で新垣勝江ガーナーさんは「長いストレスで精神的に参ってしまった。人間として生まれて人間でないような死に方をした状況を裁判官に聞いてほしかった」と話していました。

またガーナ―さんは裁判でベトナム戦争に出兵した夫は精神的に深い傷を負い自殺したとも話し、若い人たちには絶対に戦争を体験させたくないと訴えました。

次回の裁判は7月23日の予定です。