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画家・木下晋さんの展示会が那覇市の県立博物館・美術館で開かれています。
木下さんは3歳のとき、火事で家を失い、貧困と複雑な家庭環境の中で創作を始めました。105歳で亡くなった盲目の旅芸人・小林ハルさんを描いた作品では細かい皺の描写から過酷な人生を生き抜いた女性の生きざまが伝わって来ます。
元ハンセン病患者の詩人・桜井哲夫さんの肖像画では病は容姿を大きく変えてしまったもののその絵からは内面にある桜井さんの優しさや穏やかさを感じとることができます。
木下さんは「もっと人間の深淵というか、そういうとこに入ったときに、その人の存在を僕は知りたいし」「絵を描くこと以上に、その人を知ることですよね」と話していました。
木下晋さんの展示会は5月6日まで開かれています。