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14-04-23-04

突然、空から物が落ちてくるかもしれない恐怖に怒りの抗議です。

4月17日、伊江村で訓練中のアメリカ軍機から重さ200キロのドラム缶4本が目的地の外に落下した事故を受け、伊江村議会は、4月23日意見書と抗議決議を全会一致で可決しました。

午前10時、臨時議会が開かれた伊江村議会では、「今回の事故は、村民に対して重大な人権蹂躙であり言語道断であると言わざるを得ない」と今回の落下事故に対する意見書と決議文が読み上げられました。

この事故は4月17日午後9時ごろ、アメリカ軍機が重さ200キロのドラム缶4本を訓練コースの外にある提供地域内の工事現場に落としたものです。

伊江村長は私たちのインタビューに「ここに真謝という集落がありますから、そこを飛び越えての落下ですから一歩間違えればこの辺に落下する可能性もあるんで。非常に驚愕して大変遺憾に思っています」と地図を指し示しながら答えていました。

落下現場は、集落からおよそ500メートルの近さにあり、事故のあった日も事故の2時間半ほど前まで、およそ60人が作業をしていたということです。

この事故に島の人は「これは困るね。民間の家の上に落ちたら大変なことになると思うけど」や「いやーびっくりしました近くて。もうこういうことは無い方が一番いいことです」などと話していました。

意見書では、一歩間違えれば大惨事になるところだったとしてパラシュート物資投下訓練の即時中止などを求めています。そして伊江村議会では意見書と決議文を全会一致で可決しました。

村長は「パラシュート降下訓練については、安全管理の徹底をずっと申し入れてきましたが、その辺の部分がちゃんとなされているかどうなのか今一度再度強く要望抗議しながら確認していきたい」と抗議への強い姿勢を示しました。

24日、伊江村長と村議会のメンバーは、アメリカ軍や沖縄防衛局などに対し、抗議要請を行います。