県知事選の前哨戦としても注目される沖縄市長選挙。きのうの告示日には、前県議と前の副市長の新人2人が立候補。一騎打ちの選挙戦が始まりました。
桑江候補「沖縄市復活のため桑江ビジョンを出しました。皆さんと共にこの沖縄市を再建させよう、復活させようではありませんか。負けてはいけないんです」
保守系の市政奪還を目指す桑江さんの出陣式には、仲井眞知事のほか、2月の選挙で勝利した舛添東京都知事らが応援に入り、疲弊した沖縄市の経済を立て直そうと訴えました。
仲井眞知事「東部海浜開発もえらく時間がかかりました。もうあれをもっともっと早めましょう。シャッター通りも言われて久しい、これも早く解決しましょう。これはできるんです」
自民党は名護市長選挙での苦い経験、流れを断ち切ろうと、告示日当日から党本部の石破幹事長らが次々と沖縄入り、国政や県政との強いパイプを強調しました。
石破幹事長「どうして沖縄全体が活気にあふれる中で、この沖縄市だけが停滞しているのか。市長を変えなければ、この沖縄(市)の停滞は救われない」
連立を組む公明党も太田国土交通大臣が街頭に立ち、公共工事の地元優先発注に言及したりと、桑江陣営は自公の組織力を前面に押し出した選挙戦を展開しています。
一方、現東門市政を引き継ぐ形で立候補した島袋さん。政府の言いなりにならないとあくまで市民が主体となる街づくりを訴えました。
島袋候補「この東門市政の8年間に種をまいた事業が芽を出してきています。市民の皆さん、本当に市民が作る市民主権の沖縄市、地方自治の街・沖縄市を作ろうではありませんか」
東門市長「この8年間、私以上に、私市長以上に頑張った島袋芳敬。そばで見ていてこの人に以外にいない。本当に確信を持って推薦できる人です」
嘉手納基地を抱える自治体三連協の一つでもある沖縄市。革新系が推す島袋さんは、基地問題も積極的に争点化。
政府に対し基地負担の軽減を強く訴え続ける中で、名護市長選挙での勝利に続けと辺野古移設反対も前面に押し出し、党派を超えた選挙戦を繰り広げています。
稲嶺名護市長「沖縄のことは沖縄県民が決める。沖縄市のことは沖縄市民が決める。それでこそ街づくりというのはできていくんです」
また島袋さんは、出身地の本部郷友会からの支援も受けながら、一部保守層への浸透も図っています。
ことし11月の県知事選挙の行方を占う沖縄市長選挙。今月27日に投開票されます。