栞の私記おりおり31日がシリーズ最終回です。那覇市の久茂地小学校が今日、102年の歴史に幕を降ろし閉校します。小学校の前で、店を開き児童たちを見続けてきた女性を取材しました。
3月20日卒業式卒業生は「嬉しい気持ちと寂しい気持ちでいっぱいです。」「寂しいのはくもじ小学校。自分たちが6年間過ごしてきた母校がなくなるから」と話していました。
先日、久茂地小学校最後の卒業式が行われ、43人が巣立ちました。1911年、久茂地尋常小学校として現在の場所に誕生。戦争で一度はなくなったものの1951年に同じ場所に復活し、今に至ります。
そして31日、この久茂地小学校が102年の歴史に幕を閉じます。
駄菓子屋を訪れた子どもが「口紅塗った?」と尋ねると仲間さんは「テレビにうつるっていうから」と話します。
久茂地小学校の目の前で、およそ35年、駄菓子屋を営んでいる仲間貞子さん88歳。仲間さんも久茂地小学校出身です。
子どもたちにとって特別な場所、駄菓子屋。仲間さんはお菓子を頬張りながら学校での出来事を話す子ども達の会話を聞くのが何よりの楽しみでした。
仲間さんは「昔はさ、紙に私たちのために頑張ってくれてありがとうとか感謝状を作ってくれたりしてね。朝晩のね通学路のワイワイがなくなるからね、ちょっとさみしいですけどね。」と話します。
中川アナウンサーが小学校を訪れました。「閉校を前に久茂地小学校では大同窓会が行われていて、たくさんの卒業生たちが集まっています」と言います。
久茂地小学校の卒業生は「このオルガンはぼくが小学生の時ありましたね、この型は」「もうねえ、よく皆悪さしてたたされたんですよ廊下に。廊下に本当にこうやって机出されてますけど、机出されて給食食べてる人もいました」「通いなれたところが全然なくなるのは寂しいかなと思いますね。見慣れた風景が変わっていくのは」と話していました。
8000人以上が学んだ教室。長年使われてきた机など学校には102年の思い出がつまっています。学校は閉校してしまいますが、仲間さんの駄菓子屋はこれからも続けるということです。
駄菓子屋さんに久しぶりにやってきた中学生は「おばあちゃん長生きしてここをうちが大人になるまで続けてよ。」
この場所はこれからも子どもたちの居場所であり続けるのでしょうね。