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名護市辺野古沖の埋め立てに向けた作業が進むなか沖縄防衛局が業者向けに、作業内容を指示した仕様書の中に、「現地作業で見込む警戒船の数は100隻」などと記されていることがわかりました。
これは市民団体の情報公開請求によって明らかになったものです。「警戒船」について記されているのは、沖縄防衛局が実施する「水域生物等調査検討」業務の仕様書です。
このうち、サンゴ類の生息環境を調べる調査で、「現地作業で見込む警戒船数は100隻」と記されています。
また、ジュゴンの監視・警戒システムの検証試験の際にも50隻の警戒船が見込まれていて、作業の実施期間はいずれも「契約の翌日から11月30日まで」となっています。
一方、沖縄防衛局ではこれまで、こうした生物調査を含めた10件の業務を公告していますが、その中には、2005年に市民の反対運動で中止になった海上での測量やボーリング調査は含まれていません。
情報公開請求をした沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「生物調査で100隻50隻の警戒船が用意されていることからすると、海上海底部のボーリング調査では一体どのようなもうとんでもない数字の警戒船が出てくるんじゃないかと。それは非常に危惧されますね」と話しています。
沖縄防衛局では、この警戒船の詳細について、27日以降に回答するとしています。