沼尻記者「4年ぶりに県勢2校が出場するセンバツ大会、まずは沖縄尚学が初戦に挑みます」
2年連続の春の聖地。去年果たせなかった勝利をめざす沖縄尚学は2回表、ランナー2塁3塁のチャンスで、打席には、2年生・中村将己。この春、先発メンバーを勝ち取った中村が先制タイムリー!チームに貴重な1点をもたらします。去年は悔し涙をのんだ初戦。その中で特に悔しい思いをしていたのがエース・山城大智。
山城大智投手「自分はメンバーに入れなかったという悔しい思いをしたので。」
そういう特別な大会で去年、大会直前でベンチ入りメンバーから外れスタンドから見ていたマウンド。今年はそのマウンドでランナーこそ背負うものの、力強いストレートを武器に躍動します。
その山城をバックも支えます!6回、山城がはじいた打球を中村!さらにライト・久保柊人!全員で虎の子の1点を守り続けます!そのまま1点差で迎えた9回、2アウト。
最後はこの日最速、141キロのストレートでゲームセット!沖尚が6年ぶりに春の初戦突破です。
沼尻記者「続いては美里工業、学校史上初の甲子園へ今乗り込みます」
初の甲子園にアルプススタンドも埋まった美里工業の初戦。先発のマウンドにはエース・伊波友和。立ち上がり、ピンチを招くも要所を締めるピッチングで切り抜けます。その頃美里工業の体育館には、生徒や保護者、地元の人々が応援にかけつけていました。
会場には特別な思いで応援する生徒が。
照屋龍馬君「友和とは高校の時から(仲がいい)」
バレー部キャプテンの照屋龍馬君は、エース伊波君とはクラブ活動で切磋琢磨する仲間であるとともにクラスでは一番に息の合った仲間。さらに学校の裏にあるパーラーでも。
初勝利を願う声援を背に、美里工業は3回。連続ヒットでランナー1塁・3塁のチャンスを作り、3番花城航!美里工業が甲子園初得点をあげます!7回にも1点を追加し2点リード。
勝利が見えてきた8回ウラ、伊波が満塁のピンチを迎えると、ここで、討ち取ったあたりが同点タイムリーに。さらにランナーを2人残し、ピンチは続きます。痛恨の逆転タイムリー。土壇場ですり抜けた甲子園初勝利。夏に、雪辱を誓う春となりました。