※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

棚原アナウンサー「政府は辺野古の埋立てに向けた現場作業に、7月にも着手するとみられていますが、この地域の「サンゴの元気度」を世界共通の基準で調査する「リーフチェック」が先週行われ、驚くべき成果がありました。」

三上アナウンサー「これが大浦湾の海の中です。貴重なアオサンゴやハマサンゴの群衆があり、そしてこの50メートルまで深くなっている、その地形が沖縄本島でも大変貴重で生物多様性の宝庫を形成しています。しかしこの深さを狙って軍港を備えた、このような基地計画のために埋立てる計画で、ユビエダハマサンゴの群落があるここには作業ヤードでこっちも埋めるんですね。今回調査したのは15年間定点観測してきた、このポイントです。」

棚原アナウンサー「その結果と、地元の声を聞きました。」

先週木曜日。早朝からボランティアのダイバーたちが集まってきました。中には調査が始まった98年から毎年参加している方もいます。これが、当時の辺野古沖のサンゴ。まるで慶良間諸島のようなサンゴの楽園が拡がっていました。ところが、98年のサンゴの白化で、一度は壊滅的な状態になります

これは海底に占めるサンゴの割合を同じ場所で記録したモノ。2001年にももう一度水温が上がり、2度目のダメージを受けますがそのあとは必死に回復していく様子がデータでわかります。そして今年。サンゴが順調増えていることを期待しつつ、同じ場所にラインを引きます。その両脇に見られる魚や貝の数、サンゴの大きさや、海底を締める割合を記録していきます。

リーフチェックは、各国共通の基準で手軽にできるサンゴの調査方法毎年見ているダイバーは、ぐんぐん成長するサンゴの姿に驚きを隠しません。

譜久里さん「この数年本当にすごいですね。最初は点くらいだったのが、もう囲えないくらいの大きさに成長しているのですばらしい。」

結局、今回の調査でサンゴの元気さは去年を上回り、研究会では「沖縄本島の平均よりずっと高い水準である」こと。「積極的に優先して保全すべき場所」だと結論づけました。

安部真理子さん「沖縄防衛局の資料などを見ると、たいしたことないので埋めても良いというふうに書いてあるんですけど、決してそうではないんです。強い回復力を持った生物多様性の豊かな場所だということを写真とデータで証明できて嬉しく思います」

この海の力を誰よりも知っている、漁師の安里さん。今も大浦湾で漁をし、多いときには4,5万の売り上げがありますそれもいつまでできるのか。不安を抱えています。

安里文雄さん「これはもう、誰がなんと言っても、潮の流れは変りますよ。(Q.もしも国会まで行って反対して埋め立てをやめてくれるんだったら安里さん行きます?)やめてくれるんだったら?これは当然いくよ!やめてくれるんだったらよ!」

名護市嘉陽。海と共に暮らすこの地域でも、埋め立に不安の声が強まっています。

上原春子さん「ここはイザリの人は女が多いんですよ。豊富な海よ、タコとかサザエとか魚よ。いやあもう、命をはってでも止めないといけないわけですよ。我々区民は」

比嘉小夜子さん「生き埋めしようか?私。海にこのまま埋められる。弱った人全部。おばあが?はい。入ってもいいですよ。亡くなってもいいです私は!この年齢だから。これほど、思っているんですよ。絶対反対という意味ですよ!」