県議会では、19日から仲井眞知事が埋め立てを承認した経緯や根拠を追及する百条委員会が始まりました。委員会は開会前から、資料提出を巡り紛糾。初日は、3時間半遅れの開会となりました。
開会前、野党側は知事と担当部署とのやり取りを記録したメモなど県に要求した資料が提出されていないと批判。午前中は、委員会が開けない状態となりました。
午後に再開された委員会では、1人目として県環境生活部の當間秀史部長に対し証人尋問が行われ、埋め立て申請について「自然環境保全についての懸念が払しょくできない」などとした2013年11月の環境生活部の意見が出された後、知事承認までの間協議が行われたかについて質疑が集中しました。
渡久地修県議は「環境部の意見出しましたね11月29日にこれは知事からはその件について一度も説明を求められていないということで理解していいですね?」と質問。當間部長は「特にありませんでした」と応えました。
答弁で環境生活部の意見書提出後、知事と環境生活部のやり取りがないまま、埋め立て承認に至ったことが明らかになりました。仲村未央県議は「環境部の意見をもとに判断するということがポイントであると土木部は認識しながら結果として知事は環境部の意見を聞かなかったということが明らかになった」と話します。
また、百条委員会は、21日、仲井真知事への証人尋問を予定しています。仲井眞知事に百条委員会に証人として呼ばれていますが?と尋ねると「ちょっと今から出勤しますから、そこで考えましょうね。」
県民の多くは埋め立て承認にまだ納得していませんが、説明はどうするのですかという質問には「そうですかね。それはどんどんやりますよ。納得していないですかね。これはもっとちゃんと説明しましょうね。」と話しました。
2月24日には名護市の稲嶺市長が参考人として呼ばれる予定です。