※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
沖縄戦で戦場に動員されたひめゆり学徒の体験を観光ガイドに学んでもらおうと、糸満市のひめゆり平和祈念資料館で講習会が開かれました。
講習会には、県内の新人バスガイドや通訳が参加しました。参加者たちは、毎年多くの修学旅行生や観光客が訪れるひめゆりの塔で、沖縄戦当時、15歳から19歳までの女学生240人が看護要員として戦場に動員されたひめゆり学徒の体験を資料館のスタッフから学びました。
参加者たちは「当時病院壕の中は血と膿のにおいが充満していた」「学徒たちはすぐに日本が戦争に勝ち、学校に戻れると思っていた」とスタッフから実際の証言を聞くなど、真剣に学んでいました。
本村ツルさんは「(戦後)何年か経ってから、沖縄は捨石作戦だったということを聞いてですね、私はその中に入っていたと知って」と話していました。
参加者は「学生の方々が戦争ってゲームのような(非現実的な)言い方をする」「私たちがまた未来の子どもたちに平和であることは大切だと伝える役目を担っていると思いました」と話します。
生存者たちは「今あの頃と同じ怖ろしい時代が来ている気がする。苦しい思いを伝えずに亡くなった同級生たちの思いをみなさんが未来につないでほしい」と呼びかけていました。