さて、先週全国で最も早く県内ではインフルエンザの流行警報が出ていますが、その勢いはまだまだおさまっていないようです。秋山記者が取材しています。
秋山記者「毎年この時期に流行するインフルエンザですが、今年はその傾向にやや変化があるようなんです。」
本格的な流行シーズンを迎えた「インフルエンザ」。
県内の先週一週間のインフルエンザの定点あたりの患者数は3139人と前の週より1.5倍に増えています。これを保健所別でみると那覇市保健所管内が66.5人と最も多くついで八重山保健所、南部保健所管内の順で多くなっています。今年は全国でも流行がもっとも早く、現在人口に占める患者の割合が最も高くなっています。
健康増進課糸数課長「20代30代の人が先にかかって年末年始の人の往来の中で感染が一気に広がったと考えられると思います。新学期が始まって流行が14歳以下に広がってそれが継続している状況です。過去の傾向を見ると警報が出て2〜3週目でピークを迎えていますので来週、再来週が数が増えてくるかと。」
他県より流行のピークが早いとみられる一方で県内のインフルエンザの傾向がやや違うことがわかっています。
健康増進課糸数課長「全国的にはH1N1という2009年流行したものが多い。まだH3いわゆる香港型が優位ですので全国とは違う傾向。」
2009年に大流行し当時新型インフルエンザと呼ばれたH1N1型。今年本土ではA香港型に勝る勢いで増えていて、今後このウイルスが県内でも増える可能性があるといいます。
健康増進課糸数課長「香港型からH1N1型に切り替わっていますので沖縄でも同じ傾向が起きると考えられると思います。」
2009年というと、新型インフルエンザが大流行して、亡くなる人もいましたね?これから大流行という恐れもあるのでしょうか?
秋山記者「はい。沖縄の場合、今はA香港型が多いということなのですが、先週の報告ではH1N1のウイルスも見つかっていますので、全国と同じように増える可能性も考えられるということです。」
予防はできるんでしょうか?
秋山記者「2009年以降予防接種の中にはすでにこのH1N1型も入っているということですので重症化は防げるようです。ただ、ウイルスに一度も感染したことのない小さな子ども達や重症化しやすいお年寄りは注意が必要です。」
インフルエンザもウイルスが多様化しているわけですからますます予防が必要です。これまでこうしたマスクや消毒薬などがありましたが、対策に今年はある変化が起きています。
ドラッグイレブン仲石未来さん「首にかけておくだけで身の回りの細菌やウイルスから身を守ってくれるというアイテムも今年はとても売れています。」
首にかける、部屋に置くだけで身の回りのウイルスを除菌できるというものやマスクや顔にスプレーしウイルスを寄せ付けないといった最先端グッズ。商品によってはメーカーで欠品というものもありました。
だた・・・
健康増進課糸数課長「これだけ流行していますから外出した場所には患者さんがいる可能性があります。外出したら首から上は触らないかまめに手を洗うか、ものを食べる前は必ず手を洗うこれを機会にしていただきたいと思います。」
ドラッグイレブン仲石未来さん「(これをすればマスクをしなくてもいいというわけではなく?)そうですねあくまで飛沫感染予防の点ではマスクが効果的ではありますがマスクができない状況では活躍する一品かと思います。」
糸数課長はやはり日々の心がけにこそ予防があると話します。
秋山記者「やはり手洗いやうがい、マスクが大前提ということですね。まだまだ流行が続きます。、予防は、もちろんですが、症状のある方は早めに医療機関を受診しむやみに外出しないこと。そして、咳やくしゃみをするときは手のひらではなく二の腕やハンカチでしていただきたいと思います。」