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「芭蕉布」の今と昔を知る展示会が27日からタイムスギャラリーで始まりました。展示会には貴重な作品も数多く展示されていて朝から多くの人が訪れていました。
芭蕉布は芭蕉の繊維で織られた奄美・沖縄特有の織物で、琉球王府時代の王家の衣装から庶民の普段着まで広く愛用されてきました。
現在芭蕉布を生産しているのは大宜味村喜如嘉だけで2000年に人間国宝となった92歳の平良敏子さんは今も現役で芭蕉布を織っています。
平良敏子さんの娘、平良美恵子さんは「沖縄に芭蕉布があってすごい歴史があってそれをまだ守って育てている人がいることを紹介したい」と話しました。
27日から始まった芭蕉布の今と昔展には芭蕉布の歴史や伝統を感じる作品、82点が展示されています。
中でも、胴衣・裙という上着とスカートのような芭蕉布は、当時の神人・ノロの衣装として使われていて歴史書をもとに今回初めて再現されています。
また、身分の高いことを示す御殿柄の芭蕉布や当時、ヘビ皮に手が届かなかった庶民が芭蕉の渋で染めた和紙を使ったと言われる今では珍しい三線など芭蕉布から沖縄の文化や歴史を感じることができます。
平良恵美子さんは「育てるのに3年意図にして化繊にして染めてとても時間がかかるものが生き残っているんだから応援してね。沖縄の皆さん助けてよというつもりで開いています」と話しました。
この「芭蕉布の今と昔展」はタイムスギャラリーで29日、日曜日まで開かれています。