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沖縄市のサッカー場からベトナム戦争当時枯れ葉剤を製造していた企業の名前が記されたドラム缶が見つかった問題で、沖縄防衛局の調査の結果猛毒のダイオキシン類が検出されたことがわかりました。
この問題は先月13日沖縄市のサッカー場の改修工事現場からアメリカ軍のものとみられるドラム缶が見つかったもので、これまでに26本が掘り出されています。
およそ半分のドラム缶には英語で文字が書かれていてこのうち5本にはベトナム戦争当時枯れ葉剤を製造していた「ダウケミカル社」の社名が記されていました。
沖縄防衛局では今月2日ドラム缶の内容物や発見場所の土壌を採取し分析していました。
その結果、ドラム缶が埋まっていた場所の土壌から環境基準を上回るヒ素とフッ素が検出されたほか、ドラム缶の付着物から毒性が強く発がん性物質とされるダイオキシン類と、975年から販売や使用が禁止されている農薬の245Tが検出されました。
沖縄防衛局ではベトナム戦争で使われた化学兵器で枯れ葉剤の一つエージェントオレンジの可能性も視野に調べていましたが検査結果から、エージェントオレンジではなく、ペンタクロロフェノールという除草剤ではないかとの見方を強めています。
ペンタクロロフェノールも現在は販売や使用が禁止されている劇薬です。
この結果を受け、沖縄防衛局は24日、沖縄市と県にダイオキシン検出の調査結果を報告しました。
島袋芳敬副市長「市民の安全安心を第一に基地問題という枠を超えて国および県と連携し対応に当たりたい。」