高校野球は今週末の決勝に向け、先週土曜日から怒涛の3連戦!きょうは、ベスト4進出をかけ、準々決勝が行われました!
今大会、第4シード、離島勢で、唯一勝ち残っている八重山が準々決勝で挑んだのは、去年の夏の覇者、浦添商業。浦商のスタンドには連覇の夢に燃える1000人近い大応援団が一方、普段は少ない離島、八重山の応援スタンドには、八重山OBや、県内の有志で結成されたアンガマ楽団が!
八重山楽団団長・比嘉さん「こっちから見ていても(浦商応援団は)かなりすごいな~と。うちも頑張って独自のスタイルでやっていこうかと思っています」
八重山・小林大隼主将「スタンドの人数では浦添商業さんに負けていたと思うんですけど自分達は石垣島には5万人の島民が、自分達の応援団がいると思って戦っていましたので」
熱い声援を受けた八重山は、1回ウラ、1アウト、三塁二塁で、4番大浜雅史!
大浜雅史三塁手「ここで自分が返さないと先取点は取れないなと思っていたので」
さらに八重山は、4回ウラ、初回にタイムリーを放った大浜が粘って出塁します。しかし、浦商マウンドには、エース金城仁力。4回ウラ三振で2アウトまで追い込み、迎えるバッターは八重山のエース、池村英隆。
池村英隆投手「ベンチの雰囲気も一体感が出ていて、声もそろっていて、これは勝てるというのは、伝わってきました」
エース対決の軍配は池村に!この回八重山、2点を追加し、リードを広げます。3対1、互いに5本どうしのヒットで並んだ7回ウラ、八重山は8番具志堅にチーム6本目のヒットが飛び出すと、その後、二人倒れるも、ランナー二塁一塁のチャンスに、バッターはこの日、ヒットのない3番、西平奎太!打球はグングン伸びて、センターオーバーの2点タイムリー!5対1と浦添商業を引き離します!
しかし、このままでは終われない去年の夏の覇者、浦添商業は、8回に1点を返すと、さらに5番、伊計一樹。浦添商業が2点差まで追い上げます!追いすがる浦添商業でしたが、八重山池村はこれ以上の失点を許さず、最後はこの日9つ目の三振を奪ってゲームセット!3年ぶり3度目のベスト4へ進出です。
八重山・小林大隼主将「ここまできたら何が何でも甲子園という、自分達がチーム結成当時から掲げていた目標まであと2勝!何が何でも勝つという気持ちでまた島に帰って鍛え直してきたいです」
大浜雅史「浦商にも負けないくらいの大応援団で自分達をサポートしてくれたので島の方々には本当に感謝しています」
池村英隆「きのう負けたんですけど、八重山商工も応援してくれて、商工の分まで絶対、甲子園に行きたいという気持ちが強くなっています」
続く第2試合は34年ぶり2度目のベスト4を狙う南風原と44年ぶり2度目のベスト4に挑む真和志の対戦。序盤、互いに点を取り合い、1対1の同点となると、ここから試合は、両チームのエースの投げ合いが展開します。
4回、これまで全試合で完投、南風原のエース安里が満塁のピンチを三振で切り抜けると、同じく全試合完投、真和志のエース譜久村も追加点を許しません。先に追加点を奪うのはどのチームなのか。緊迫のゲームは5回ウラ、真和志が2つのフォアボールとヒットで2アウト満塁のチャンスをつかみます。ここでバッターボックス立ったのは、エースの譜久村誠悟!
譜久村「相手も良いピッチャーなんで、自分が打てばチームの雰囲気も良くなるんでここは打とうと気持ちでいきました」
一方、マウンドには、南風原のエース・安里!強力打線の柱、譜久村の2点タイムリー!エース対決を制し、真和志が、試合の流れを引き寄せます。これで勢いに乗った譜久村は5回以降、南風原をヒット1本に抑える快投!4試合連続の完投勝利で、実に44年ぶりのベスト4へと真和志がコマを進めました!
譜久村誠悟投手「(準決勝にむけて)相手も強いと思うんですけど、自分たちのやるべきことをしっかりやれば勝てると思っているのでがんばります」
その他の試合結果です。美里対美里工業は、7回に4点差から一気に追いついた美里工業が7対5で逃げ切りました。沖縄尚学対糸満は沖尚がエース比嘉健一朗の完封で7回コールドで糸満を下しています。そしてきょうの試合でベスト4が出そろいました準決勝の組み合わせが決まりました。ご覧の4校が1枚の甲子園切符をめざし激突します