参院選も選挙戦まっただ中、有権者は何を求めて1票を投じようと思っているのか。QAB恒例の沖縄本島縦断取材「あなたの声を聞かせてください」。注目の争点、教育、経済、アメリカ軍基地、憲法について、100人にマイクを向けました。
大矢記者「今朝の穏やかな海は、嵐の前の静けさのようです。沖縄、そして日本の未来を大きく左右する参院選。焦点となる、経済福祉、経済雇用、アメリカ軍基地、そして憲法について、県民のみなさんはどう感じているのでしょうか。ここ沖縄本島最北端から『あなたの声を聞かせてください!』スタートします!」
【辺戸岬】「やっぱり商売していますので、経済。僕たちみたいな工芸品も落ち込んでる」「憲法9条も問題だったりとか、そういうの気になっています」「戦争体験しました。また戦争はしないように、あってくださいって、政治家に言いたいです」
【東村】「世の中、不景気なんで、もっと景気よくなってほしい」「米軍基地反対!」「私は憲法だ」「9条があるから、これまで60何年間、まがいなりにも平和でいられたということで、これをなぜ返る必要があるのか疑問を感じる」
【名護市】「経済。食べていくのがやっと」「名護は結構結婚が早いんで、みんなちゃんとした定職に就きたい。就職が決まって、安定すれば、家庭も安定して、子どもとかも増えるかな」「孫なんかの教育が遅れているじゃないかな。私もいま5人いますけど、そういうところに力を入れるべきじゃないか」「子育てにも基地はいらない。平和が第一だから、お金があっても戦争が来たら何もならない」「地元の人は辺野古に移すの絶対反対していますから、そのまま絶対に貫いてほしい」
【沖縄市】「生活が出来ないさーね。仕事もないし。60歳も過ぎたらもう仕事が探しにくくて、困っているの」「軍の兵隊さんとかは街に出なくなって来ちゃったし」「若い人たちの働ける場所、将来の夢を持てる場所を作れるような政策」
【宜野湾市】「やかましいさね、飛行機は。根っこが動かんと。もうアメリカ行って、大統領に『こっちに住んでごらん』っていわないと」「憲法がちょっと気になるねって思った。(Qどうしてですか?)なんかいろんな戦争とかね、また巻き込まれるような感じがして」「お母さんが働かないとやっていけないという現状があるので、そういうお母さんたちいっぱいいるんじゃないかと思って」「認可の方に行きたいと言っているんですよね、娘は。(Q厳しいですか?)厳しいです」「就活があるので、よくなってほしいと思って」「沖縄は他の県に比べて雇用とかが少ないと思うので、そこをちょっと重視したほうがいいかな」
【糸満市】「経済だな。生活がよくなるようにさ。(Q農家はいま生活は楽?)いま全然楽ではない」「アベノミクスとか言っているけど、あまり思ったような景気はないんじゃないかなと思って」「こどもがいるので、保育園とかそういう施設がもっと増えたりとかいいな」「あのひめゆり学徒の方々が職場にいましたので、その方々がいま危ないよって。前の教育に戻ってきているような気がしますって、とても危機感感じていらっしゃるのね。やっぱり憲法です、いまのところは。これ絶対変えてほしくないですね」
【那覇市】「簡単に言えば全世界の人といい(ビジネス)関係持ったなら、いいつながりになるんじゃないかと思います。あんまり政治を混ぜないで、民間の視点でみて。それが一番いいんじゃないかな」「いまの憲法と改正の憲法案見たんですよ、比較して。それまでそんなに関心なかったんですけど、鳥肌立ちました。どの政治家に入れても無駄とかね、誰がやっても一緒よとおっしゃるけど、違うんじゃないかな」
大矢記者「参院選、あなたの声を聞かせてください。今回は県内の有権者100人話を聞きました。ごらんのように、福祉や教育、経済や雇用の問題に、若い世代が関心をもっていることがわかりました」
県内各地では、選挙戦の舌戦が繰り広げられています。選挙で約束したことを実現できる候補者か見極める力も有権者には、求められています。