夏の甲子園をめざす県内63校の熱戦も、きのうで2回戦が終了、47校が姿を消し、ベスト16に絞られました。大会6日目のきのうは、夏の甲子園出場校5チームが登場!4試合の熱戦を一気にどうぞ!
宜野湾市立野球場の第2試合、糸満対嘉手納は序盤から動きます。1回ウラ、糸満は、嘉手納の守りの乱れを突いて3点を奪うと、なおもランナーを三塁に置いて、バッターは、この夏、まだ登板なしの糸満のエース新垣僚麻!
エースがバットでチームを鼓舞します。新垣は続く3回にも、スクイズを決め7点目を挙げます!7回にもタイムリーを放った新垣、この試合、3打点の大活躍。
最後は、嘉手納が痛恨の満塁サヨナラワイルドピッチでコールドゲーム。糸満がヒット16本の猛攻で3回戦進出です。
続く第3試合、この夏の第2シード沖縄尚学が、2回戦で対戦したのは強豪中部商業。互いにこの試合がこの夏のひとつの山場になると考えていました。
3回に互いに1点を奪い合って、1対1で迎えた4回、中部商業は、守りのミスと、エース津波古の制球難もあって、勝ち越し点を奪うと、なおも満塁のチャンスに沖尚2番、知念佑哉!
沖縄尚学知念佑哉中堅手「自分がどうにかして(点を)返してチームに流れを持ってこようと考えていました」
知念の打球は、ショートの守り逆を突くレフト前への3点タイムリー、この回一気に5点を奪い、リードを広げます!
投げては2試合連投のエース比嘉健一朗。
沖縄尚学比嘉健一朗「一番自信のある守備でミスが出て、それでもしっかり抑えることができたというのは、自信になったと思いますし。」
「逃げない気持ち」でライバルに挑んだという比嘉は、スライダーを中心に中部商業打線に付け入る隙を与えません。
一方、このままでは終われない中部商業、最終回のマウンドにのぼったのは、秋、春のエースでこの夏、ケガから復活した背番号11番、宮里祐人。
中部商業宮里祐人投手「最後に投げている時に今までのいろんなことを振り返って」
沖尚打線を抑え、味方の反撃を待ちます。すると、土壇場9回、中部商業はヒット2本を放ち2アウトながらランナー二塁三塁。続くバッターは7番、比嘉俊平のタイムリーで2点を返します。
しかし、沖尚比嘉の前にゲームセット。強豪同士の戦いは、守り勝った沖尚が制しました。
中部商業宮里祐人投手「辛い時も楽しい時もずっと一緒だったメンバーなので、この仲間と最後までできたので本当に楽しかったです。」
<沖縄高専VS八重山商工>
9-3と6点を追う沖縄高専は7回。2アウト満塁のチャンスで5番上原、値千金の満塁弾で一気に2点差に詰め寄ります。
この勢いを止めたのが八重山商工エース・加藤でした。点の取り合いになった打撃戦は八重山商工に軍配です!
<南風原VS西原>
夏の1勝を手にし、勢いに乗って2回戦に挑んだ西原。3点を追う5回、2番新垣のタイムリーで息を吹き返し、さらに1点を追加、1点差とします。逆境に負けない西原には強い心の支えがありました。
逆転を信じ、スタンドから声を枯らす運天政伍選手。17人の3年生で唯一ベンチに入れませんでした。
運天政伍外野手「最初は本当にすごく落ち込んだんですけど、
このメンバーだったら本当に甲子園に連れて行ってくれると
思いました。」
運天は、グラウンドでプレーする選手に、自分の気持ちを届けようとビデオメッセージを送っていました。
運天政伍外野手「自分はベンチには入れないんですけど、どこにいても気持ちは同じなので、南風原戦絶対に勝つぞ!」
運天の気持ちにエース・光岡が応えます!
光岡聖也投手「いつも隣に運天がいるみたいな感じで、自信を持って全部投げました。」
しかし、その後3点を追加され迎えた西原最後の攻撃。
最後のミーティング「運天に拍手して終わりたいと思います。運天、良く頑張った!」
運天政伍外野手「自分はメンバーを外れたんですけど、本当に自分のために1勝をくれてありがとうございました。」
続いて、その他の試合結果です。浦添対向陽は7回コールドで浦添が勝利。豊見城南対北中城は、9対6で北中城が打撃戦を制しました。
これでベスト16が出揃い、今月21日の決勝戦まで、さらに目が離せない戦いが繰り広げられます。