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先週の4日、2013年の参議院選挙が公示されました。

きょうは、QABと朝日新聞が、今月4日と5日に実施した、序盤の情勢調査の結果をお伝えします。

調査は、コンピューターでランダムで選び出した番号に電話をかける方法で、県内の有権者を対象に実施。このうち、投票態度を明らかにした人を分析したものです。

果たして、県民はどの候補者、どの政党に注目し、何を判断材料に投票するのでしょうか。

50代女性「もちろん主婦ですから経済問題とかね。あとは外交も気になりますね、尖閣問題とかね。」

Q,どのような点をみますか?

30代女性「やっぱり普天間基地の移設問題ですね。」

60代男性「特にないけど、それぞれの言い分が違うからね。憲法96条の問題とかね。」

40代女性「経済の部分で、雇用問題、あと福祉、その辺からだいたい候補者選んでいる。」

2013年の参議院選挙。沖縄選挙区に立候補しているのは、ご覧の4人です。

あなたは今、どの候補者を支持していますか?調査は、4人の中から1人を選んでいただく形で行いました。結果は、糸数さんが優位に立っていて、安里さんが激しく追う形となっています。新島さんと金城さんは、厳しい戦いとなっています。

支持政党別に見ますと、糸数さんは、所属する社大支持層のほか、推薦を受ける社民や共産などの大部分に浸透しています。また、民主支持層や無党派層からも支持を集めています。

安里さんは、推薦を受ける公明支持層の大半を固めていますが、公認を受ける自民支持層からの支持は8割に留まっています。また、無党派層からの支持が2割と浸透しきれていません。新島さんと金城さんは、引き離されています。

ここからは、情勢調査と合わせて実施した世論調査から、参院選に対する有権者の意識を見ていきます。

Qあなたは今、どの政党を支持していますか?

ご覧のように、最も高いのが自民で回答者の26%となっています。そして次にくるのが社民の7%、民主・維新・公明・共産は、ほぼ横並びとなっています。

そして、「支持政党なし」「答えない・わからない」とした無党派層が51%にのぼっています。

Q参院選にどの程度関心がありますか?

30代男性「関心はあるんですけど、なかなかじっくりと見てないというのはありますよね」

30代女性「ちょっとあんまり政治に関心がないというか」

20代男性「(関心)あるんですけど、でも仕事が

忙しくてあんまりできないって感じですかね」

今回の参院選について、「大いに関心がある」と答えた人が29%。「少しは関心がある」と答えた人が52%。一方、「関心はない」と答えた人が18%でした。

このうち、「大いに関心がある」と答えた人を年代別に見てみると、60代以上では4割を超えていますが、若い世代では1割台に留まっています。

Q参院選の投票には行きますか?

20代女性「あんまり行ってないですね。行ってもあんまり変わらないのかなって思ったり」

50代男性「当然投票は行くんですけど、ちょっとパッとしないですよね」

30代男性「まだ公約とか見てないんで、それ見てからまた考えます」

「投票意欲」に関する調査では、「必ず行く」と答えた人が72%。「できれば行きたい」と答えた人が21%。一方、「行かない」と答えた人は5%でした。

「必ず行く」と答えた人を年代別に見てみると、60代以上では8割を超えていて、若い世代では6割から7割程度となっています。

今回の選挙。若い世代の関心が弱いようです。辺野古への基地建設などの基地問題や憲法問題、経済や教育なども、沖縄の岐路に影響を与える重要な課題もたくさんあります。

それぞれに候補者がどのような主張をしているのか、よく聞いてぜひ1票を投じてほしいと思います。

さて、今回の情勢調査ですが、調査の時点では、およそ4割の人が投票態度を明らかにしていないため、今後、情勢が変わる可能性があります。

QABでは、21日の投開票までシリーズで、この参院選の注目点や争点を詳しくお伝えしていきます。