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物事をわかりやすく解説します「そもつま」。きょうは、参議院議員選挙、野島記者です。

きのう公示となった『参議院議員選挙』。そもそも参議院ってなんでしょう?

こちら、国の根幹をなす、3つの権力、「司法」「立法」「行政」です。その中で、法律を作る「国会」を構成するのが「衆議院」と「参議院」です。

その衆参の違いですが、衆議員の任期が4年なのに対して、参議員は6年。

衆議員のような解散もなく、選挙に立候補できるのも30歳からと、参議院は任期が長いうえに、それなりの経験を積んでからの立候補となるので、政権選択に囚われない「良識の府」、また、衆議院で可決された法案をもう一度審議することから「再考の府」と呼ばれたりもします。

続いて、では参議院議員っていったい何人選ばれるのか?

参議院の定数は242人、3年ごとにその半数が入れ替わります。3年前の2010年に121人が選ばれ、今回、別の121人を選ぶ選挙が行われます。

さてこちら、過去の参議院選挙の投票率を見てみましょう。

過去には70%を超える時代もありましたが、現在、期日前投票などの工夫をしてみても、こちらのような50%台の投票率となっています。

というのも、こちらが年代別の投票率です。とくに、こちら20歳から35歳までの投票率が50%を切ってしまってるんです。

そこでこの世代に、投票してもらおうと、今回から「インターネット選挙」が解禁されました。では、ネット選挙って何なんでしょうか

市民「インターネット自体わかんなくて、やり方自体、よくわかんないんですけど」「投票所行かなくても投票できるみたいな。ですよね。(実は、インターネットで投票できない)あ、できないんだ!あらまぁー!」「たぶんそこまで理解してやってる人、いないと思うんですよ。私も良く知らなかったので」「若い人の投票率が悪いじゃないですか。その若い人たちがネット使って、議員さんの政策とか見れるんだったらいいと思いますけど」「どういうふうにインターネットを使うのかっていうのをもうちょっと広く告知してもらえれば」

野島記者「比嘉さん、ネット選挙ってピンときますか?」

実はネット選挙は、インターネットで投票できるわけではなく、主に候補者や政党がインターネットを使って、選挙運動ができるようになるんです。ですが、一方でネット選挙には、私たち有権者にとって意外な落とし穴もあるんです!

県選挙管理員会・儀間秀樹書記長「今日までの間(周知)期間がなかったものですから、なかなか改正内容について、なかなか周知ができなかったのかなと」

実は、知らないでは済まされない。インターネット選挙の解禁で私たち有権者が選挙違反を犯してしまう可能性があるんです。

例えばこんな場合。普段お世話になっている人が選挙に立候補しました。応援しようと思って、知り合いにメールで投票のお願いをしました。

さらにはこんな場合も。選挙に立候補した知人から投票を依頼するメールが届きます。その候補者を応援しようと、知り合いにそのメールを転送。

一方で、候補者も有権者もインターネット上のウェブサイト、フェイスブックやラインなどで、選挙活動を行えます。

しかし、そのネット上のウェブサイトなどをプリンターなどを使って印刷。みんなに見てもらおうと他の有権者に配布。

県選挙管理委員会・儀間秀樹書記長「候補者に対する誹謗中傷とか、なりすまし、あるいはウェブサイトの改ざんとか、こういったものは処罰の対象となるので、この辺は注意してもらいたい」

こちら禁錮や罰金などの罰則規定もあります。

このような危険な一面もあるんですが、このネット選挙もそもそもは、若い世代の投票率を上げるための試みの一つです。私たちの一票で、未来に対して意思表示をしていく。今度の選挙に是非足を運んで頂きたいと思います。

参議院選挙は今月21日(日)に投開票されます。