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沖縄市のサッカー場工事現場からアメリカ軍の廃棄物と見られるドラム缶が見つかった問題で、県と沖縄市では25日に周辺の地下水の調査を始めました。

現場に近いコザ運動公園の敷地内では県と市の職員が立ちあう中、地下水をくみ上げ、水質調査に必要なサンプルが採取されました。

県ではカドミウムや鉛など28項目の分析については県衛生環境研究所に、枯れ葉剤にも含まれるダイオキシン類については環境省が指定する調査会社に調査を委託していて、およそ1カ月で結果が出るとみています。

県環境保全課の仲宗根班長は「市民、県民が不安に思っているので、環境基準にある項目について、地下水なり、底質なりを調査することによってその結果に基づいて県民の方々に安心が与えられたら良いのかと考えている」と話していました。

県ではこのほか基地内2カ所の井戸や現場付近を流れる大道川河口付近の水も採取していて、汚染がないかどうか調べることにしています。

一方、25日の沖縄市議会で基地に関する調査委員会の阿多利委員長は「速やかに詳細な調査を行い、その結果を公表するとともに、米軍への照会も含め、返還前後の当該地域の情報公開を行うこと」と述べました。市議会では調査結果の公表や、現場の工事の中断に伴う経済的損失の補償を求める政府への意見書を全会一致で可決しました。