めざせ甲子園!10回目のきょうはコザ高校です。仲間とともに悔いのない夏を!うちに秘めたる闘志を出し切れるか?
県立コザ高校、個々に高い能力を持った選手が揃っている。県内およそ60の高校から野球部員が参加し身体能力を競う競技力大会で、今年、総合8位という好成績を残し、特に100メートルでは総合3位と足の速さが自慢。コザ高校は高い機動力を活かした俊足巧打の野球を得意とするチームだ。
ところで、コザ高校といえば、大きな声が出て、とにかく元気!ナインが一丸となってチームワークで勝負をするイメージがあった。しかし、今年はちょっと様子が変わっているようだ。
徳山監督「練習の姿勢もそうなんですけど、試合の姿勢、中心となるメンバーが周りのメンバーを引っ張れないという部分があるので、その辺がもの足りない感じですよね。」
持っている実力を出し切れていないという徳山監督の指摘。秋の大会、コザはベスト16だったが、春の大会では2回戦で涙を呑んでいる。そんなチームの雰囲気を1人気にかけている選手がいた。
仲程選手「今年のコザ高は1人1人が、能力が高くて戦えるチームなんですけど、あと少し自分が求めるのは、チーム内での声掛け、自分たちで背中を押しあうというのが少し足りないかなと思います。」
コザ高校:左のエース仲程幹(ナカホド モトキ)、4月の練習試合で肩を痛め最後の大会に間に合うのか不安な日々を送っている。一歩離れた場所からチームを見る仲程だからこそ「互いが支えあうことの大切さ」というチームの課題が見えてきた。
仲程選手「自分がプレーできないということで悔しい思いもあるんですけどチームのためにもサポートをしていこうと常に心掛けています。仲程の悔しさを一番に理解しているのは、同じピッチャーで、コザ高校の背番号1を背負う屋我泰志(ヤガ タイシ)だ。
屋我選手「夏にもし間に合わなかったら、チームとしては苦しいと思うんですけど、それよりももっとモトキ(仲程投手)が、本人が、一番苦しいと思うんですけど、その苦しみも自分たちでわかって、その代りに、自分たちがもっと頑張れば、モトキの苦しみも良くなるんじゃないかなと思います。」
苦しいチーム事情だが、コザ高校の現在の戦力を見てみよう。徳山監督のチーム評価はご覧の通りだが…、気になるのが「投手力」。不安材料だが、仲程の復活を待つためにも初戦突破が大きな目標だ。
エース屋我は、MAX136キロの思いストレートとカーブ・スライダー・ツーシームと巧みに投げ分ける器用さも併せ持つ!チームの大黒柱としての意識も高い。
屋我選手「背番号1っていうのは、みんなの真ん中で投げないと始まらないので、1番、どの試合も自分にかかっているので、その思いだけは持っていて、後は、しっかり自分のピッチングができるように、これからもっとレベルの高い内容のチームを目指して夏に向けて頑張りたいです。」
また、左のエースの不在は、成長著しい2年生ピッチャー:吉山盛敦(ヨシヤマ モリアツ)を刺激。屋我とともに仲程投手の復活を待つ。
吉山選手「ただでさえ、ピッチャーが少ないんですけど、仲程さんが抜けて、もっと少なくなっているので、その少なさを自分がカバー出来たらなと思います。」
仲間とともに最後の夏の舞台に挑みたい!その思いはひとつだ!そんなコザ高校の内に秘めた闘志を全面に押し出す火付け役を期待されている選手がいる。それが、サードの島田一輝(シマダ イッキ)だ。打線の中軸を担うだけでなくムードメーカーでもあり、チームに欠かせない存在。自他ともに認めるチームの牽引役を担う。
島田選手「自分が声を出すとみんなもついてきてくれるので、自分が引っ張っていかないといけないなと思います。」
1人1人の力を1つに!仲間と挑む最後で最高の夏のために!!「心を1つに!」
仲程選手「1つになるためには、みんなが同じ方向を向いて一緒に前に進んでいけるかが鍵になると思います。」
宮城選手「自分たち高校野球、3年生は最後なんですけど、今までの先輩に負けないぐらいの元気で大会に挑んでいきたいなと思っています。」
屋我選手「先輩方がベスト8をやっていたので、自分たちはそれを目標にしながら、最終的には、それを超えて、もっと良い成績を残せるように頑張りたい。」
『甲子園行くぞ!う〜、ファイヤー!』