めざせ甲子園!きょうは八重山商工です。春の大会ベスト4の実力校、そこには仲間に支えられ成長した4番でレギュラーキャッチャーの選手がいました。
2006年、春夏連続で甲子園への切符を手にした八重山商工。2度目の夏を目指す今年のチームは、春の大会ベスト4、続く商業大会・地区大会では優勝と力をつけ、その夢を堂々と語れるチームになってきた。
その自信の根拠は、他を圧倒する練習量だ!
伊志嶺吉盛監督「時間も長いし量も多いし大変だと思いますけど、それが勝つ根拠になるから」
放課後、午後4時半から始まった練習は8時まで続き、その後、選手たちは自主練習に励む。
そして、朝練はまだ日も昇らぬ早朝5時半から。朝から筋力トレーニングをこなすハードなメニュー。この練習量が「勝つ根拠」となっているのだ!
その八重山商工の戦力がこちら。投手力・守備力で4と、守りからリズムを作る。その守りの中心は、加藤・大底、そびえ立つ双璧だ!
エース・加藤弦は179センチの高身長からMax139キロの直球を投げ下ろす。スライダー・カーブを織り交ぜバッターを翻弄する。
その加藤が肘を故障していた秋、チームを引っ張ったのが大底翔。バッターを抑え込むMax140キロの力強い直球が武器だ。
大底翔投手「良きライバルです。頼りになります」
加藤弦投手「良きライバルで、一番頼りになるチームメイトです」
ライバルでありながら信頼し合う八重山商工の2つの柱でこの春、勝利を積み重ねてきたのだ。
その柱を支える土台となるのがチームのレギュラーキャッチャー・後原大輝。打っては4番を任される、チームの軸となる選手だ。この春、最も成長した選手だが…。
新城仁貴主将「後原は1年から試合に出ていたんですけど、途中で野球に来なくなって」
後原大輝捕手「自分の甘えというか、逃げ、練習きついから辞めようとか。言いにくいんですけど、自分の弱さに負けたというか」
後原はこの2年半、何度も挫折しかけた。その彼を呼び戻してくれたのが、仲間たちだった。
新城仁貴主将「家に行ったりしていろいろして、最初はやる気ない感じだったんですけど、自分達でサポートしながら一緒にがんばって」
後原大輝捕手「今は何とかみんなの支えで、本当にみんなには感謝、言葉では言い切れないくらい感謝しています」
仲間に助けられた後原は、弱い自分を変えることを決めた。
ここは県外・島外からの選手たちが泊まっている寮。島出身の後原だが、4月からここでの生活を始めたのだ。
後原大輝捕手「また自分の弱さで逃げたりしたらチームに迷惑をかけると思うし。野球に専念して勝てるように」
そんな寮では、グラウンドとはまた違った会話も…。
『(Q:みんなで集まった時は、何の話が一番多い?)恋!』
加藤弦投手「寮母さんの小川さんが大好きです。愛情のこもった料理がたまらないです」
寮母・小川さん「恋バナが一番というのは嘘です。9割野球です(笑)」
後原大輝捕手「寮はみんないるんで、楽しくて、1日1日が早く感じています。声も出して、今後は自分がチームを引っ張っていけたらいいと思います」
仲間が支え、成長を遂げたチームの要。その要を中心に結束力を高めた八重山商工が、全員野球でこの夏に挑む!
新城仁貴主将「頂点取りたいと思います」
大底翔投手「甲子園です」
『甲子園行くぞ!』