7校目のきょうは那覇商業高校です。外野ノックやフリーバッティングが出来ないほどグラウンド狭い那覇商業。そんな中、選手たちは工夫を凝らし、出来ることに全力で取り組み、この夏に挑みます。
県立那覇商業高校。今年3月に新校舎が完成し、その目の前ここが野球部のグラウンドだ。狭い上に隣は駐車場。さらに改築工事が終わったばかりで石が転がるグラウンド。お世辞にも恵まれているとは言えない環境だが、選手たちに不満はなかった。
普久原雄人主将「小さいグラウンドでも基礎だったり、反復練習などしっかりやって、いつも試合にむけてがんばっているので、そこまで自分としてはハンデを抱えてないです」
平敷好紀副主将「色々な方から『グラウンドないね』とか言われているんですけど、自分たちは全力を尽くしているんで、別に不便とかは思いはしないです」
選手たちはこの狭いグラウンドでもできることに全力を尽くしてきた。内野ノックでは硬い地面も何のその、白球に食らいつき続けている!
そしてチームの誇りは毎日練習してきたこのボール回しだ!その速さは今年の競技力大会で全体の6位に入り、環境に関係なく結果が出せることを証明した。
広さが必要な練習は工夫で乗り切る!内外野の中継プレー。キャッチャーが待つホームは何と体育館下のピロティ!
普久原雄人主将「この限られた空間でもしっかりできることを考えてやってみようということで、始まりました」
使えるスペースを有効活用して、外野からキャッチャーまでの距離を作りだしての練習。工夫した守備練習でこの春の大会、3試合でエラーはゼロだ!
フリーバッティングもできない那覇商業。その中で春の大会、毎試合の二桁安打を生み出したのもこのピロティでの打撃練習だ。
大湾章寛外野手「ここでやる練習と試合でやることは何も変わらない。試合を想定して練習するようにしています。少しでも自分の力を発揮したいと思って1球1球バットを振っています」
選手たちはこの小さなピロティでも、そこに試合を想定しバットを振り込んできたのだ。その手にはできることに全力を尽くしている証があった。
大切なのは環境ではなく、どれだけの思いで練習できるか。小さなグラウンドで全力を尽くす那覇商業が大きな夏の舞台で花を咲かす!
平敷好紀副主将「全力で1球1球大切にして、最後まで諦めず頑張っていきたいと思います」
普久原雄人主将「自分たちの出来ることをしっかり、当たり前のことをこなしてやっていけば、例え(実力が)上の高校であろうと自分達もしっかりふんばって戦うことができると思います。夏の目標は優勝です」