めざせ甲子園、4回目のきょうは、首里高校。剛腕投手が練習に励むグラウンドには、キラリと光る女子野球部員がいました。
今から55年前、沖縄県勢で初めて甲子園の土を踏んだの首里高校。先輩達に追いつけときょうもグランドには元気な声が飛び交っている。
外間千砂登さん「きょう連携あるのでしっかり声つないで頑張っていきましょう!えい!元気出していきましょう」
チームを鼓舞するのは女子野球部員・外間千砂登さん。部員81人のチームの中で紅一点の存在だ。
千砂登さん「真剣に取り組んだのは小学校中学年から。従兄弟とかお兄ちゃんとか、お父さんがみんな野球だったので」
小さな時から男の子と一緒にボールを追いかけてきた千砂登さん。高校でも野球を続けるかどうか悩んだ時、首里高には県内初の女子部員がいたことを知り、心躍らせ入部を決意した。
千砂登さん「自分女子じゃないですか、女子だけどキツイ練習とかも頑張ったら、みんなも頑張るかと思って」
仲松志朗監督「公式戦はもちろんですけども、練習試合でもなかなか出れない状況の中で、くじけずに練習を続けたというのは彼女の強さというか、そういうものはほかの部員たちに対してもいい影響を与えたと思います」
千砂登さん「自分が乗り越えられるんだったら、みんなもできるっていうことを意識してやってるんですけど。逆に自分が助けられることもめちゃたくさんあって」
野球は勝つことだけが大切じゃない、彼女の存在は野球を楽しむことの大切さを教えてくれる。そんな千砂登さんをマネージャーたちは…。
マネージャー・根間春奈さん「千砂登の弱音は聞いたことないし、どんなにきつい練習でも妥協しない。千砂登が妥協しなかったら他の部員も負けられないと思って頑張っているから、千砂登の存在は大きいと思います」
部員全員81人で夏に挑む首里。チームの柱は大濱勝太。強肩右腕のエースだ。
大濱勝太投手「自分が0点に抑えれば負けることはないじゃないですか。だからそれを心掛けて、春の大会とかもそういうのをちょっと考えながらやってます」
春の大会3回戦、八重山商工と対戦した9回、自らの暴投でサヨナラ負けを経験したこの体験が大濱の夏の原点になった。
大濱投手「その時は体調も悪くて、エースなのに万全な状態ではなかったし、チームにもまた迷惑かけてしまった。本当に情けないなと思いました。体力がないと絶対勝ち抜けないと思うので、しっかり体力作りもちゃんとやって。そういうところにつなげていきたいと思います」
MAX143キロ。キレのあるスライダーを武器に優勝を狙う!
真栄田将弥主将「今年は守備からリズムを作って、流れで攻撃につなげていくチームです。(ずばり今年の夏目標は?)優勝です」
外間昌太郎選手「一生懸命サポートして応援団長をやって、盛り上げられたらいいと思っている」
マネージャー・宮城愛里さん「どこの学校より最高なチームだと思う。千砂登がいるから私達も頑張れる」
千砂登さん「自分はやっぱり試合には出れないので、その分、みんなと一緒の練習メニューを一生懸命こなして、少しでもみんなの役に立てるように。お願されたらすぐやるみたいな感じでやってきました」
全ては最後の夏に後悔しないために!!勝利の女神は俺たちに微笑む!首里高の夏!始まる!
『いくぞ!めざせ甲子園!』