日本維新の会・橋下代表は「猛者集団、精神的に高ぶっている集団はやっぱりどこかで休息じゃないけど、そういうことをさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰だってわかるわけです」ときのう13日の会見で話しました。
日本維新の会の橋下代表が13日に発した従軍慰安婦に関する発言は、一夜明けてさらに大きな波紋を広げています。橋下代表は4月に沖縄を訪れた際、アメリカ海兵隊に対しても「風俗の活用を」勧めたと明かしました。
元弁護士で現職の市長、そして主要政党の代表も務める人物の発言。その発言には女性蔑視、人権意識が無いなどと県内でも反発が強まっています。
橋下代表は「普天間に行った時に、司令官の方にもっと風俗業を活用してほしいと言ったんです。そしたら司令官はもう凍りついたみたいに苦笑いになってしまって『米軍はオフリミッツだと言っている』というもんですからね。そんな建前みたいなこと言うからおかしくなるんです」と話しました。
橋下代表は4月に沖縄を訪問した際、海兵隊幹部に対し兵士の管理のためには法律で認められている風俗業を活用するよう発言したと明かしました。アメリカ兵による事件が多発するなか、女性蔑視ともいえる橋下代表の発言に対し、県内では怒りの声があがっています。
街で女性に聞くと「ちょっとショックですね。そういう発言は。ちょっとびっくりしました」、男性は「沖縄を軽視しているような、そういったような意図も含まれているのかな」、女性は「やっぱり政治家なので、もうちょっと発言には気を付けてほしいなというのと、やっぱりそういう人たちのことを考えると胸が痛む」と話します。
基地と軍隊を許さない行動する女性たちの会高里鈴代共同代表は「頑張って戦っている、守っている兵士にとって必要だったらば、そういう性的なエネルギーを発散する場所は当然認めていいんじゃないかという発想。もう聞いてあきれると言うよりも、この人の人権感覚というか。もう耳を疑うというか、信じられない発言」と話し、県女性団体連絡協議会の伊志嶺雅子会長は「女性の人権を全く考えない。痛みもわからない、どれだけの人が苦しんできたかということも考えない。政治家たる権利はないと思っています」と話していました。
下村文科大臣は「その辺のおじさんが発言していることではないですからね。党の代表としての発言とは如何なるものかというのは、もうちょっと認識する必要があるんじゃないか」と話し、菅官房長官は「私は全くくみすることはしない」と話します。
また、この発言に対してアメリカ国防総省は「兵士には買春を禁止している」ことを強調した上で「答える必要があるかどうかもわからない」とコメントを避けたということです。