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68年前、学び舎から戦場へと動員されたひめゆり学徒の足跡を追体験するピースウォーキングが20日に開催されました。「沖縄戦を知るピースウォーキング実行委員会」が主催したイベントには、およそ60人が参加しました。

68年前の3月23日、学徒たちが歩いた那覇から南風原の陸軍病院までのおよそ6キロの道のりをたどりました。今は小学校となっているひめゆりの学舎跡地で、平和ガイドの宮川光代さんは、学徒がここを出発した際の持ち物の中に、定規などの文房具があったことを紹介。「看護の傍らで、勉強ができるかもしれないと考えていたのではないか」と話し、戦場がどれだけ悲惨なものになるか、誰にもわからなかった当時の状況を説明しました。

参加した女の子は「本当になんか今は自分だったらって考えると、考えきれないので、本当に大変だったなと思います」と話し、男性は「今ちょっときな臭いところもありますよね。それを考えると、二度と同じ轍を踏んでほしくないなと思います」と話します。

参加者たちは、戦争の傷跡が薄くなった街並みを歩きながらも、戦地に赴く学徒たちの心境に、思いを重ねているようでした。