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「弁当の日」というのをご存じでしょうか?ただ学校にお弁当を持ってくるというだけではありません。そこにはある目的がありました。
今帰仁村にある天底小学校。ここで3年前からスタートした「弁当の日」。
おいしそうなお弁当がズラリ。でもだたお弁当を持ってくる日というものではありません。
実は「弁当の日」のポイントは自分で作ること。献立、調理、片づけまで、すべて自分ですることに意味があります。
「(Q:テーマがある?)さくら祭り。(Q:桜は何で作った?)ハム(Q:お弁当作りはどうでしたか?)大変だった」
この大変さが、食べることや両親への感謝、そして自立につながるというのです。
「(Q:どうしたのお弁当?)一応おかずは下にあります」
この下にはアスパラ・卵焼き・ウインナー・コロッケが。子ども達のアイディアが光るお弁当。早起きして作った渾身の作、子どもたちの表情からも自信があふれています。
『いただきまーす』
実は、弁当の日を取り入れたのは校長先生。背景には、こんな問題がありました。
校長先生「給食の残量が多い、肥満な子がいると校医から指摘があった。弁当を作ることによって食事のバランスとか感謝の心も育てられるんじゃないかと」
現在、毎朝のジョギングも取り入れ、給食の残量が減っていると評価を受ける天底小学校。「弁当の日」を通して、子ども達の中に変化が出てきているようです。
この「弁当の日」。香川県の元校長先生である竹下和男さんが始めたそうですが、去年までに47都道府県1064校で実践されているということです。「弁当の日」の提唱者である竹下さんの講演会が今週日曜日、那覇市と名護市で開かれます。