きょうは、卒業生の門出を祝うような晴れ晴れとした天気になりました。
きょう県内の公立高校では卒業式が行われ、およそ1万4000人の生徒が学び舎を巣立ちました。各校の卒業生の表情をご覧ください。
今年の県立高校の卒業生は、全日制・定時制・通信制合わせて1万4078人。学校生活、最後の日を迎えた卒業生たちは晴れ晴れとした表情で式に臨み、一人一人に卒業証書や花束が手渡されました。
名護高校答辞・嘉手苅慶大さん「素直にありがとうということは恥ずかしくて言い出しにくいですが、18年間私たちをささえてくれて、ここまで育ててくれて、ありがとうございます」
両親へ18年間の感謝の思いを涙ながらに語った名護高3年の嘉手苅さん。
さらに名護高校では卒業生と保護者が感謝の思いを記した手紙の交換が行われました。式ではその手紙を読む時間も設けられ、18年間の感謝の思いに涙する表情が数多くみられました。
こちら浦添工業の卒業式では、レスリングで高校4冠を果たした与那覇竜太さんをはじめ、全国大会で優勝するなどの実績をあげたレスリング部のメンバーが表彰を受けました。
浦添工業・校長「屋比久くんは小学校から12か年、皆勤です」
翔平さんの父あり、メンバーを幼いころから指導し続けた屋比久保監督。就職や関東の大学に進学する教え子との別れに思いもひとしおです。
屋比久翔平さん「親元を離れるんですけど、これから勝負になると思うので、お父さんから習ったことを活かして。オリンピックがもしかするとなくなるかもしれないので、次のリオオリンピックはあるので、それに向けて全力で頑張っていこうと思います」
与那覇竜太さん「屋比久先生と離れて大学でやっていきますけど、根底にあるのは全部屋比久先生の教えなので、それを大切にして大学でも頑張っていきたいです」
屋比久監督「おめでとう、日本一の君たちと練習、合宿、大会にのぞめたこと、とっても嬉しかった」
一方、中部商業には特別な思いを抱いて今日を迎えたひとりの生徒がいました、儀間夏海さんです。儀間さんは、高校2年生の時に重い病気にかかり、高校生活は入退院の繰り返しでした。
しかしその中でも、復学中、野球部のマネージャーとして過ごした日々はかけがえのない思い出。現在、入院中の儀間さんですが、卒業式でみんなに会うことを目標に、病気と闘ってきました。
儀間さん「ずっと病院だったので、来れてよかったです」
儀間さんの母「もう幸せな日です。夏海と一緒に卒業式に参加できることが」
実はきょう、全校生徒である歌を歌うことになっていました。夏海さんが病床で作詞作曲した曲「卒業」です。
儀間さん「みんなのこと考えながら書きました。3年間のうち病院生活が長かったんですけど、やっぱ中商でよかったなっていう、仲間が多いです。みんなが支えてくれる」