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普天間基地の移設問題で辺野古沿岸部の埋立てに対し防衛省から同意を求められている名護漁協は、28日に開いた理事会で正組合員の埋立てへの賛否を問う総会を3月11日に開くことを決定しました。

名護漁業協同組合で28日午後から開かれた理事会には、理事7人、幹事1人が出席しました。

この中で、正組合員の埋立てへの賛否を問う総会を3月11日に開くことを決定。出席した理事からは埋立てに反対する意見はなく、全会一致で可決したということです。

古波蔵組合長は「総会は私のニュアンスとしては出席した人の99%くらいは賛成するだろうと思うけれども、それは総会ですからやってみないとわからない」と話します。

また、漁業補償について古波蔵組合長は、交渉委員会が国と折衝して決めることだとして、具体的な金額や交渉内容について明言を避けました。

総会では95人の正組合員の過半数が出席し、3分の2以上が賛成すれば名護漁協として辺野古沿岸部の埋立てに同意することになります。

総会は3月11日午後1時半から名護市内で開かれます。

沖縄防衛局の武田局長は28日の記者懇談会で、辺野古沿岸部の埋め立てについて名護漁協から同意書を得られるよう誠心誠意努力したいと述べました。

しかし一方で「県知事に埋め立て申請を行う際に必ずしも漁協の同意を得なくても良いとされている」とも述べ、漁協との補償交渉が決着せず、同意書を得られなかった場合はそのまま手続きを進めることもありうることを示唆しました。