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3月日本武道館で開催される全国高校選手権をかけた、QAB紫雲旗争奪高校柔道選手権沖縄県大会です。九州大会のくやしさを胸に、沖尚が今年も圧巻の内容を見せましたが、柔よく剛を制す、柔道の醍醐味を感じさせる試合もありました。

県内15校80人の選手が日本武道館をめざし熱戦を繰り広げたQAB紫雲旗争奪高校柔道選手権。勝ち抜き戦方式の団体戦では、宮古総実60キロ級の宮国敦己(あつき)が体重130キロの大嶺(球陽)と対戦。体格差は倍以上、しかし、柔よく剛を制す。これぞ、柔道の醍醐味です。

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宮国選手「(Q.重くはないの?)そうでもないです、技がきれいに入れば相手もきれいに転がるので。」「とても気持ちよかったです」

準決勝、そんな宮古総実の前に立ちふさがったのが、今大会6連覇中の沖縄尚学。王者沖尚は圧倒的勝利にこだわっていました。

「気合いいれていくぞ、おーし」

11月の九州大会。沖尚は男女ともに団体準優勝、個人戦でも男女合わせて7人がベスト4入りしましたが、優勝は、1人も手にすることができませんでした。

山城主将「(九州大会は)みんなうれしいっていう気持ちはなくて、みんな全員悔しいとしか思っていなくて」「(試合後は)九州の人たちの気持ちの強さを学んで練習に取り組んでいます」「この大会はチーム間のミーティングでも団体戦は全部1人で決める位1回戦から5人抜きしようっていう」

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県大会の圧倒的勝利が全国につながるー。まずは1年の岩切が見せます。一度は団体レギュラーから外れるも、けがの選手に代わって出場した今大会、こんな思いがありました。

岩切選手「みんな(沖尚は)強いので琢也先生にいろんなことをアピールして(全国に)出れるように」

岩切は宮古総実の大将、宮国もやぶり、1人で相手全員をやぶる、5人抜きを見せます。

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そしてむかえた決勝。先鋒はふたたび1年生、90キロ級の比嘉竜希。2人連続で一本勝ちをおさめると、3人目は那覇西、無差別級の平良。やや疲れが出たところで、相手に有効を取られます。

新垣監督「気持ちだけだよ弱気になっているだけで、体は全然つかれていないんだよ、あんだけ練習してるんだから」

比嘉選手「監督の言葉でちょっと助けられたというか、やってやるぞって気持ちで」  

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3人目も見事一本勝ちを決めた比嘉。4人目81キロ級個人優勝の那覇西、座波には敗れるものの、相手を疲れさせるには十分な時間を稼ぎました。

続く2年の鶴田が座波を下し沖尚、まずは団体戦7連覇を達成します。

そして個人戦では、キャプテン山城が見せました。準決勝まで一本勝ちで勝ち進んだ山城。決勝の相手は、団体戦活躍の1年生比嘉竜希です。

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山城主将「1年生もがんばっているので自分も刺激されて」

開始わずか20秒での技ありを決めると、合わせ技で決勝も一本!山城、先輩の意地を見せました。

山城主将「(Q.全国の目標は?)しっかりベスト4以上は目指して頑張っていきたいです」

沖尚は男女ともに団体戦優勝。個人戦も10階級中9階級を制す圧倒的な力を見せました。