嘉手納基地への配備が強行された場合、県内には30機以上のオスプレイが配備されることになります。沖縄にとってこれはどんな状況を意味するのでしょうか。
嘉手納基地に住む仲本兼作さんは「仕事している時に気づいて、あー、凄い音だなと思って、ぱっと見たら、オスプレイだったので撮影しました。ものすごい振動は当然なんですけど、音も凄いんです」と話しています。
普天間基地に配備された海兵隊のオスプレイは、嘉手納基地でも弾薬などを積むため年間1200回運用する予定で、既に夜間の訓練も目撃されています。しかし空軍のオスプレイの配備は別の危険性を生みそうです。
沖縄県平和委員会の大久保康裕さんは次のように話しています。「韓国の部隊が嘉手納にやって来るか、嘉手納にいるMC130特殊作戦輸送機の代替機、あるいはそれの支援という形で配備されているか、どちらかだと思うんですが、嘉手納基地の機能というのが、特殊作戦能力も、色々な任務が総合的に高まっている」と話しています。
空軍のオスプレイは2012年6月にはフロリダで墜落。事故率は13・47と海兵隊所属のオスプレイより高いのです。
大久保さんはさらにこう話しました。「北部訓練場、伊江島などの被害は、一層高まると思います。空軍の兵隊だけじゃなくて、海兵隊も陸軍も場合によっては海軍の兵隊も、そしてさらに場合によっては自衛隊の隊員も、それに乗って様々な訓練をやることが想定されています。」
激しい戦闘機の騒音に加え新たなオスプレイの配備に今後も住民の反発は高まりそうです。
嘉手納町の仲本さんは「目の前に基地があって、1人の被害者の意見としてはですね、これは断じて容認できないというのはもちろんのことなんだけど、今後そういう風に、物事が進んでいくことの恐怖感というものが私の中にありますね」と話していました。