県庁や石垣、宮古島では10日、緊張した状態となりましたがやはり冷静な判断を保ちたいものです。
北朝鮮が人工衛星と称する事実上のミサイルの打ち上げ予告日を迎え県内では警戒態勢が取られましたが10日は発射されませんでした。
儀間記者は「午前7時を回りました。北朝鮮のミサイル発射予告期間に入っていますが、Jアラートが起動する様子は今のところ見られません」と話しました。
午前6時過ぎ、県防災危機管理課には多くの職員が集まり全国警報システムJアラートの情報に注意しながら情報収集作業にあたりました。また、海上保安庁の職員や自衛隊員もかけつけるなど早朝から慌ただしさに包まれました。
船越カメラマンは「南城市知念です。北朝鮮が発射を予告した7時を回ったところです。こちらに配備されたPAC3はすでに体制を整えて発射台は北の空に向かっています」とリポートしました。
南城市をはじめ県内4か所に配備された迎撃ミサイルシステムPAC3。その発射台は空に向けられたまま。
同じくPAC3が配備された石垣市では配備先の埋立地付近で自衛隊による検問が行われています。
石垣市の中山市長は「行政としてしっかり情報収集、態勢を維持していくので市民の皆さんには通常の生活をして頂いてですね」と話しています。
一方、石垣市役所では市長をはじめ危機管理担当職員らが午前6時に集まり作業にあたっていました。
仲井真知事は「皆さんがこちらにおられるだけで県民にとっては大きな安心感がありますので」と話しました。
正午をまわり仲井真知事も危機管理センターへ。職員や自衛隊員らを激励するとともに様々な事態に迅速に対応できるよう呼びかけました。
そして知事は「まだどういう事態が発生するのかしないか、よくわかりませんし前回のこともあるがきちっと情報を収集すること」「もし沖縄県の地域内で何かが発生するとしたら迅速に対応できるよう県としても万端を整えておきたい」と話しました。
北朝鮮は当初の予定を延期し12月29日までに事実上のミサイルを発射すると予告しています。