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港川人の化石を発見したことで知られるアマチュア研究家・大山盛保さんの生誕100年を記念した企画展が7日から那覇市で始まりました。

1912年、現在の北中城村で生まれた大山盛保さん。戦後、焼け野原となった沖縄を復興させようと、県内初の給油所をつくるなど、実業家として活躍しました。

その一方、1967年からの4年間に130回以上の発掘調査を行うなど、港川人の発見に情熱を傾けたアマチュア研究家としても知られています。

会場には大山さんゆかりの品々や1万8000年前の沖縄に生きたという港川人の化石のレプリカのほか、最近になって南城市のサキタリ洞遺跡で発見された1万2000年前のヒトの歯や石器など、人類の起源に迫る新たな研究成果も展示されています。

大山さんと一緒に調査した、国立科学博物館名誉研究員の馬場悠男さんは「日本列島に住む人たち全体、日本国民の祖先の姿を明らかにしてくれたという、素晴らしいプレゼントをしてくれた大山さんに対して、感謝を持ちながら見てほしい」と話していました。

この企画展は2013年1月20日まで、那覇市の県立博物館・美術館で開催されています。